DEAの口コミや評価！クリーニング総合デパートの3つの強みと3つの弱み

宅配クリーニング「DEA（デア）」は、ぬいぐるみや革製品、ブランドダウンなど特殊品に強いと評判の業者です。2025年現在では「まとめてセットプラン（パックタイプ）」を導入し、価格面でも利用しやすくなりました。

運営会社はアットデア株式会社で、日本テレビ「ヒルナンデス」でも特集された実績を持ちます。「DEA」は普通のクリーニング店で断られがちなウェディングドレスや革衣類といった特殊品も扱いますが、価格は比較的リーズナブルです。

さらに高級志向の方向けに、上位の高級クリーニングである「クレアン」も運営しています。

店舗は本社（埼玉県さいたま市）のみであり、持ち込みは可能ですが集客の多くは宅配のようですね。自社／提携の専門工場で品目ごとに分けてクリーニングをしています。

ここからはDEAの特徴や、他社と比べての強みや弱みについて見ていきます。

DEAの特徴

まずはDEAの特徴について簡単に説明します。

基本的にはクリーニングできないものがないと言っていいくらい、クリーニングの総合デパートです。

革や毛皮といった特殊品から着物やウェディングドレスまで。洋服以外ですと布団・カーペットや絨毯、ぬいぐるみや靴まで。他社では名指しで取扱不可になることが多いマッキントッシュのゴム引きロングコートにも対応しています。

どちらかというと特殊品に非常に強い宅配クリーニングというイメージだったのですが、近年は一般衣類にも力を入れています。冒頭でお話しした詰め放題パックもその一つですね。

この記事では一般衣類についてお話ししていきます。

その他の品目については、ざっと取りまとめたものを折りたたんでおきますので、興味があればご参照ください。

一般衣類クリーニングについて

大きく分けると「一般衣類（単品）」と「まとめてセットプラン（パック）」の2つに分かれます。

単品クリーニング

単品のクリーニング料金は平均程度です。宅配クリーニング大手のリネットと比較しますと、

DEAの単品クリーニングは、チェーン店のように細分化されておらず、トップスやアウターといった具合にグルーピングされて料金が決められています。

そのため、コートのようにお得にクリーニングできるものもあれば、ジャケットのようにやや相場より高くなってしまうものもあります。クリーニングしたい洋服が相場と比較してどうなのかを確認すると、コスパよく利用できます。

各洋服相場感については、それぞれ洋服ごとに記事を作成していますので参考にしてみてください。

単品クリーニングには「レギュラー」とワンランク上の「アクアメイク」がありますが、チェーン店のように上質素材が使われていたら問答無用で「アクアメイク」というわけではなく、上質素材であっても「レギュラー」で対応してくれますし、小ロットクリーニングのため、丁寧に洗ってくれます。

「アクアメイク」は、どちらかというと「汗の臭いがすごく気になる」「お気に入りの一着なのでできる限り負担少なくメンテしてもらいたい」といった場合に利用するコースになります。

注意点としては、ハイブランド（リストはこちら）ですと1.5倍の料金がかかる可能性があります。高級な衣類をクリーニングされる際は気に留めておきましょう。

パックタイプ

まとめてセットプランはシンプルで、8か月無料保管付きの5点・10点・15点・20点の4コースが用意されています。

料金は、他社と比較すると中程度です。10点コースの1点あたりの料金相場が1,000円～2,500円に対し、DEAは1,760円です。

ただ、DEAは他にない強みとしてトップス・ボトムスは2点で1点としてカウントします。

これにより、出す洋服にもよりますが、非常にコスパ良くクリーニングすることができます。特に力を発揮するのは衣替えですね。

保管が8か月無料なのに加え、トップス・ボトムスは2点で1点カウントですので、10点コースでも十分な量の洋服をクリーニングに出すことができます。

ただし、ハイブランドダウンはパックタイプの対象外であり「ブランドダウン」コースになりますので注意しておきましょう。

まとめ

DEAの一般衣類クリーニングは、使い方次第で非常にコスパよく利用できます。

では、ここからはDEAの強みと弱みについて見ていきましょう。

DEAの3つの強み

DEAの強みは以下の3点です。

1. トップスボトムスがお得
2. 対応範囲の広さ
3. 集荷バッグの大きさ

1.トップスボトムスがお得

まとめてセットプランを利用すると、トップスとボトムスは2点で1点カウント、つまり半額でクリーニングできます。

宅配クリーニングを利用されたことがあるなら、クリーニングしたいものがあるけれど点数超過してしまうので今回は見送った、といった経験があるのではないでしょうか。衣替えのタイミングですと残された洋服はクローゼットを圧迫しますし、カビや虫食いにおびえることになります。

また、パックタイプは1点あたりの料金が固定されているため、クリーニング料金がかさみがちな洋服を多く出したいですよね。セーターやスカートといったクリーニング代が安い洋服はできれば避けたいところ。

DEAなら軽めの衣類は2点で1点カウント。「損した」感がだいぶ薄まります。実際、相場に近い料金でクリーニングに出すことができます。そのうえでコートやダウンといった大物を安くクリーニングできますので、とてもコスパが良いですね。

2.対応範囲の広さ

通常なら取扱不可として返却されてしまう洋服、たとえば留め具が本革のダッフルコート。綺麗になって帰ってくるとおもった洋服がそのまま返却されると悲しいですよね。

DEAなら「皮革レザー・毛皮コース」で取扱可能です。料金は高くなってしまいますが、クリーニングをお願いするかしないかの選択肢が生まれるのは他にはない強みと言えます。

3.集荷バッグの大きさ

DEAの「まとめてセットプラン」は集荷バッグが非常に大きいです。厳密には集荷バッグではなく梱包用ビニールであり、サイズは別途決められているのですが、この点は「弱み」のところでお話ししますね。

注目すべきはサイズで、160サイズ未満が2個口までなら送料無料です。段ボールを利用するとすると140サイズだと思いますので、合計280サイズですね。

他社の集荷バッグのサイズがおおむね120～160サイズであることを考えると、どれくらい余裕があるかわかっていただけると思います。

アウターだけでも相当量入りますし、DEAの強みであるトップス・ボトムスが2点で1点カウントも最大限活かすことができます。ダウンを無理に詰め込んで中綿が傷んでしまう、なんてこともありません。

これは本当に大きな強みだと思います。衣替えシーズンでは特に有効にはたらきますね。

DEAの1つの弱み

DEAの弱みは以下の3点です。

1. スピード
2. 送料無料のわかりづらさ
3. 保管の利便性

1. オプションの価格が高め

1.スピード

DEAのクリーニングは最短10営業日です。

個別タイプ最速のリネットが2日、パック最速のクリーニングパンダが3営業日であることを考えると時間がかかります。その分、質にこだわっているため仕方ないのですが、急ぎの場合は別の業者も視野に入れるといいかもしれませんね。

2.送料無料のわかりづらさ

「まとめてセットプラン」は、非常にサイズに余裕があるという話をしました。サイズに余裕はあるのですが、公式の表記がわかりづらいんですよね。

集荷キットは送ってくれるのですが、梱包用のビニール袋であり、サイズが100cm x 140cm x 70cm（310サイズ）です。なんとなくこのビニールに洋服を全部詰め込めばよいイメージになりそうですが、それでは駄目でして。

集荷は佐川急便なのですが、佐川急便は1個口最大260サイズまでと決まっています。つまり、梱包用ビニールをそのまま送ることはできないんですね。

そして、送料無料の判定もDEAに届いてから行われます。160cmサイズで2個口まで、というのが条件ですので、310サイズですと送料無料の条件からはずれてしまうんですよね。

送る量が少なければ問題ないのですが、せっかく大容量のサイズを利用できるわけですから、最大限活かしたいものです。ですので、ご自身で140サイズの段ボールを2個用意するのが一番現実的なのかな、と思います。

これなら、問題なく送料無料の範囲内です。そして無理なくたくさん詰めることができます。

3.保管の利便性

最近はアプリを使える宅配クリーニングも増えてきました。その中でも便利だと評判なのが「保管期間中の洋服の確認がスマホでできる」。リネットやサマリーポケットなどが対応していますね。

ですが、DEAにはそういったサービスがありません。どの洋服を保管に出しのか忘れてしまった、保管中に自分の洋服がどうなってるのか不安、といった方は、別の保管サービスも検討してみましょう。

ここまで、DEAの強みと弱みを見てきました。では、改めてDEAについてみていきましょう。

DEAの評価

コスパは非常に高いのですが、とにかく取扱範囲が広いため、宅配クリーニング未経験の方は混乱するかもしれません。

どちらかというと、他社を経験されている方のほうがメリットデメリットをうまく把握し使い分けられる気がします。

以上のことをふまえて、DEAが向いている方は、

使い慣れると非常に便利なクリーニング店です。うまく活用して、家計に優しく、戻った服に袖を通すのが楽しみになる毎日を実現しましょう。

宅配クリーニングが初めての方や利用に不安を感じる方は、以下の記事も参考にしてみてくださいね。

DEAの口コミや評判

良い口コミ

• ダウンの復元力が高い
  ぺたんこだったダウンが、届いたら空気を含んだみたいにふわっと戻りました。光沢も落ち着いていて、テカテカしすぎないのが好み。高温で急いで乾かした感じがなく、羽毛の「もっちり感」が帰ってきたのは嬉しかったです。
• 「他店に断られたもの」に強い
  色やけしたラムレザーのショルダーバッグをリカラー込みで依頼。色味の相談にのってくれて、派手すぎないトーンで自然に仕上げてくれました。擦れて白っぽくなっていた角も目立たなくなって満足。
• ぬいぐるみの扱いが優しい
  子どもの相棒のクマ（古いもの）も一緒に出しました。縫い目が甘いところは保護してから洗ってくれたようで、戻ってきたときの“清潔感”と“形の整い方”が好印象。柔軟剤の強い香りが苦手な我が家でも気にならない仕上がりでした。
• まとめて出せるのがシンプル
  服、ダウン、革小物、ぬいぐるみまで一社で完結。やり取りの窓口が一本化できるので、部屋の片づけをしながら一気に送れたのは助かりました。
• 梱包や指示の自由度が高い
  「これはシミ優先、こっちは型崩れ優先」みたいなメモを同梱したら、仕上がりに反映されていました。職人さんの目が通っている感じがします。

悪い口コミ

• 納期に波がある
  混み合う時期というのもあって、ダウンは予定より数日遅れ。革のリカラーは想定以上に日数がかかりました。急ぎの日程がある人は他社の「最短コース」のほうが安心かも。
• 見積りが上振れしやすい
  レザーや付属の有無、特殊処理を足していくと、気づけば当初想定していたより料金が高くなっていました。点数×定額のパック系（コート中心）と比べると、「丁寧＝納得価格」派向けという印象。
• 連絡の間合いが長め
  革の色味確認など、こちらからの質問に対する返信が少しゆっくり。やり取り込みの“トータル時間”はやはり伸びます。
• 保管やマイページの“管理機能”は簡素寄り
  写真管理や1点単位の取り出し運用を重視するなら、保管特化のサービスのほうがUI面は楽だと思いました。

まとめ

品質に関する良い口コミが多いですね。対して納期や利便性といった点には辛口評価も。コスパが高く品質に対する評判も高評価ですので、利便性は今後に期待ですね。