
近年、デザイン性の追求や安価で服を販売するために、人工・合成皮革が使われた服が増えています。実は、人工・合成皮革の服は、クリーニングに出してお手入れをしておくと長持ちすると言われています。
なぜ、家庭用洗濯機で洗うよりもクリーニングに出しておく方が長持ちするのでしょうか。今回、その理由について迫りました。さらに、すぐに実践できる人工・合成皮革の服を長持ちさせるためのお手入れ7つのコツについてもご紹介します。

本革と間違えやすいものとして「PUレザー(ポリウレタンレザー)」「PVCレザー(ポリ塩化ビニールレザー)」があります。この2つは合皮です。ここでお話しするお手入れをすることで長持ちさせられる可能性が高まりますので、チェックしてみてくださいね。
人工・合成皮革の服はクリーニングに出すと長持ちする?その理由とは
人工・合成皮革の服は、家庭用洗濯機で洗うよりもクリーニングに出しておく方が長持ちすると言われています。しかし、なぜ家庭用洗濯機で洗うよりもクリーニングに出す方が良いのでしょうか。その理由には、以下のことが挙げられます。
- 合成皮革はポリウレタン樹脂が含まれており、劣化原因のひとつは「加水分解」であるため
- 人工皮革は皮革に似た性質を持っており、ドライクリーニングで使用する石油系溶剤と相性が良いため
- アイロンにコツが必要でプロの適切な処理が求められる素材であるため
人工・合成皮革はとてもデリケートなため、服に付着した雨や飲み物などの液体により「加水分解」と呼ばれる分解反応を起こす場合があります。つまり、
家庭用洗濯機で人工・合成皮革の服を洗い続けると「加水分解」を起こす可能性があるのです。
加水分解を起こすと以下のような状態となるでしょう。
- 生地表面がベトついてしまう
- 合成皮革が持つ独特なツヤがなくなってしまう
- 生地自体が硬くなってしまう
- 生地表面がポロポロと剥離してしまう
上記のような状態になってしまった場合、元に戻すことはできません。
さらに、生地自体がドライクリーニング溶剤と相性が良いことや、アイロンをかける際に温度設定などのコツが必要なため、家庭用洗濯機で洗うよりもクリーニングの方が生地に合った処理をしてもらえます。
そのため、人工・合成皮革の服は家庭用洗濯機で洗うよりも、クリーニングに出した方が長持ちすると言われているのです。
自宅でのお手入れも大切!知っておくべき7つのコツ
人工・合成皮革の服は、クリーニングに出して綺麗にしてもらう方が長持ちしやすいことが分かりました。そこに、自宅でのお手入れを加えることでより長持ちするかもしれません。
自宅でもできるお手入れ方法や長持ちさせるためのコツを以下にまとめました。
- 雨や飲み物で服が濡れた時は、すぐにタオルやハンカチで水気を拭き取る
- 湿った状態のまま服を放置しない!日陰の場所に干して乾燥させることを心がける
- 高温多湿の場所に服を置かない
- ヒーターや石油ストーブなど温度が極端に高いところへ服を置かない
- 生地表面にスチームやアイロンをあてない
- 定期的に風通しの良いところに服を干しておく
- 保管の際はビニール袋など密閉度が高いものに服を入れないようにする
上記に記載したコツを押さえて服を保管できれば、より長く綺麗な状態で着用可能でしょう。
人工・合成皮革の服はクリーニングに出して長持ちさせよう
デリケートで扱いが難しいとされる人工・合成皮革の服は、家庭用洗濯機で洗うのではなくクリーニングに出すことで長持ちする可能性がグッと高まります。
一般的に人工・合成皮革の寿命は製造から2~3年と言われていますが、家庭用洗濯機で洗うよりも良い状態で着用できるでしょう。ぜひ、参考にしていただければ幸いです。