スーツやコートなどの、自分ではお手入れしにくい衣類はクリーニングを利用するように、お手入れしにくい靴もクリーニングを利用すればきれいにできます。
しかし、あまり利用する機会がない靴のクリーニング。どんなことをしてもらえるのかわからず不安に感じる人も少なくありません。
安心して靴をクリーニングに出すためにも、クリーニングを利用する際のポイントや注意点について知っておきましょう。
靴をクリーニングに出すメリットって?どんなことをしてくれる?
靴のクリーニングとは、靴の素材や汚れの種類に合わせた専用の洗剤・機材を駆使して、靴を綺麗にしてくれるサービスのことです。
専門の業者がきれいにしてくれるという点では、衣類のクリーニングと変わりありません。
靴をクリーニングに出す最大のメリットは、自分では落とせない汚れをきれいに落としてくれるという点です。
靴には雨水や泥など、さまざまな汚れが付着するリスクがあります。ついたばかりの軽い汚れならば簡単に落とせるかもしれませんが、気づかずに放っておけばシミになることも。そうなるとなかなか素人ではきれいにできません。
しかし靴の扱いに長けた専門業者ならば、よほどひどい状態でない限り靴を綺麗にすることができます。
また、自分では洗えないような素材の靴をきれいにしてくれるのもクリーニングに出すメリットです。キャンバス地に牛革、スエードなど、靴の素材はさまざま。
スニーカーなどに用いられるキャンバス地やメッシュ素材ならば自宅で洗うこともできますが、スエードのような素材は専用の洗剤が必要となります。
そのような靴でも安心して任せられるのがクリーニングの良いところです。
さまざまな素材に合わせた洗剤や機材を駆使して、自宅では洗えないような素材の靴でもきれいにしてくれます。
どんな種類の靴でもクリーニングできる?
洗剤や設備が整っているクリーニング店であれば、大抵の靴はクリーニングすることが可能です。
- スニーカー
- ビジネス用革靴
- スエードのブーツ
- サンダル
- パンプスなど
しかし、店舗によって用意している洗剤や機材が異なるため、素材によっては受け付けてもらえない場合もあります。
また、素材次第で料金が異なる場合もあります。
初めて利用するクリーニング店では、「スエードのブーツでも問題ないか」「革靴でも価格は変わらないか」など、あらかじめ問い合わせておくと安心です。
特に注意が必要な靴について
ただし、スパンコールやビーズなどの装飾がたくさんついている靴は注意が必要となります。
なぜならば、クリーニング中に装飾品が外れてしまう可能性があるからです。
装飾品がついている場合、店によっては断られてしまったり、断られなくても飾りが外れた場合は免責としていたりします。
大切な靴をクリーニングに出す際には、「装飾品がついていても問題ないか」「クリーニング中に装飾品が取れてしまった場合に修理や弁償などの対応はしてもらえるか」などを事前に確認しておくと安心です。
靴のクリーニング料金ってどのくらい?10社比較で相場を知ろう
いざクリーニング!と思っても…
クリーニング料金が高いならやめておこうかな
近所のクリーニング店が高いのか安いのかわからない
スニーカーと革靴って料金違うの?
などなど。いろいろな疑問があると思います。
洋服のクリーニングと違い、靴のクリーニングはあまり身近でないため、相場がどのくらいかってパッと思い浮かびませんよね。
そこで、主要10社を比較してクリーニング料金の相場を見てみましょう。
ちなみに、衣類のクリーニングというと白洋舎とホワイト急便が有名ですが、両社ともに情報があまりありません。靴のクリーニングも行っているようですが、詳細な料金が公式に載っていないんですね。
そのため、上記2社の代わりに靴のクリーニングではもっとも有名であろう、イオングループのリアットをご紹介しています。
料金比較は、
- ビジネスシューズ
- パンプス
- スニーカー
- ブーツ
の4つに分けて比較していきます。
【はじめに】料金比較の前におさえておきたいパックタイプについて
衣類同様に、靴のクリーニングも料金体系は個別タイプとパックタイプの2つに分類されます。
個別タイプって?
個別タイプは、靴の種類ごとに料金が決まっている業者です。スニーカーは1,500円、革靴は4,000円といったイメージですね。
特徴としては、スニーカーなどクリーニング料金が安いものはパックタイプと比較すると安くクリーニングできること。
逆に革靴・ブーツといったクリーニング料金が高くなりがちな靴については、パックタイプより割高になるケースが多いです。
また、水洗いや補色、シミ抜きやブラッシングといった工程がオプションになり、追加料金を取られるケースが多いことも特徴です。
店舗を構えている靴クリーニング店に多いのが、この個別タイプですね。高級志向の宅配クリーニングも、このタイプが多いです。
パックタイプって?
パックタイプは、どんな靴を出しても一足あたり4,000円、といったイメージで料金が固定されているタイプのことです。
個別タイプとは違い、水洗いや補色、シミ抜きといった工程が全て料金に含まれていることが多いです。
追加料金は発生しづらいため、事前にいくらかかるのかを把握しやすいのがポイントです。
注意点として、衣類のパックタイプはすべての洋服共通の料金なのですが、靴の場合はスニーカー・靴・ブーツといった感じでパック料金が分かれている業者もあります。
パックタイプのもう一つの特徴は、一度に出す靴の数が増えるほど一足あたりの料金が下がるケースが多いことです。
そのため、シーズンオフ時のメンテナンスなどにまとめて靴を出すと、お得に利用することができます。
保管サービスが用意されている業者も多いため、メンテナンス後、次のシーズンまで専用の倉庫で預かってもらうことも可能です。
【料金比較1】ビジネスシューズのクリーニング料金を比較!
では、実際いくらくらいかかるのか?料金を比較していきましょう。
まずは、ビジネス用の革靴について見ていきます。パックタイプは、パック列に「〇」を記載しています。
また、個別・パック共通で、もっとも安いコースの料金を、パックタイプについてはもっとも安くなる足数の料金を載せています。
業者 | 料金 | パック |
---|---|---|
くつリネット | 2,480円 | 〇 |
靴専科 | 2,500円 | |
リアット | 2,745円 | 〇 |
美靴パック | 2,750円 | 〇 |
ベルメゾン | 4,050円 | 〇 |
DEA | 4,500円 | |
キレイナ | 5,000円 | |
ワードローブ トリートメント | 5,184円 | |
せんたく便 | 6,400円 | 〇 |
リナビス | 18,500円 | 〇 |
だいたい2,500円~5,000円が相場と言えそうですね。
とはいえ、最安のコースを記載していますので、補色やスエードの起毛シミ抜きといったオプションは含まれていません。
また、先にお話しましたが、パックタイプは一度に出す靴の数が増えるほど一足あたりの料金は安くなります。
くつリネットを例に挙げますと、上表の料金はライトコース。ライトコースのサービス内容は、
- 消臭&除菌
- 丸洗い
メンテナンスには十分なのですが、補色や起毛シミ抜きブラッシング、撥水加工といったオプションはついていません。
そして、この料金は4足出した場合の料金です。ライトコースの1足あたりの料金を見てみますと、
1足 | 3,980円 |
---|---|
2足 | 3,480円 |
3足 | 2,980円 |
4足以降 | 2,480円 |
と、結構なお値段変わってきます。なるべくまとめて出したほうがお得だということがわかりますね。
ビジネスシューズクリーニングの34コースを1足あたりの価格が安い順に
オフシーズンなど、まとめて靴をクリーニングしたいときに。
1足あたりの料金は安いほうがいいけれど、色褪せがあるから補色のあるオプションがいいな、といったコスパのバランスを考えながら選べるよう、1足あたりの料金が安い順に並べてみました。
大きな表になりますので折りたたんでいます。
ビジネスシューズクリーニングの34コースを総額が安い順に
一足や二足といった少ない数の靴を出す場合、気になるのは料金の総額。そこで、料金の総額が安い順に並べなおしています。
こちらも表が大きくなるため折りたたんでいます。
【料金比較2】パンプスのクリーニング料金を比較!
パンプスは、おおむねビジネスシューズと変わらない料金体系になっています。個別タイプの業者の料金が変わるくらいですね。
ビジネスシューズ同様に、一足あたりの料金が安い順、総額が安い順に表を記載します。
パンプスクリーニングの34コースを1足あたりの価格が安い順に
パンプスクリーニングの34コースを総額が安い順に
【料金比較3】スニーカーのクリーニング料金を比較!
スニーカーは、パックタイプでも料金体系が変わるものがあります。ビジネスシューズと比較すると安くなることが多いですね。
注意点としては、スニーカーでも革のスニーカーだと料金が上がる可能性が高いこと。革は扱いが難しいため、どうしても手間がかかってしまい料金も上がってしまうんですね。
革スニーカーについては、ビジネスシューズの料金を参照されるとよろしいかと思います。
スニーカークリーニングの38コースを1足あたりの価格が安い順に
スニーカークリーニングの38コースを総額が安い順に
【料金比較4】ブーツのクリーニング料金を比較!
ブーツのクリーニングも、ビジネスシューズと別料金になっているパックタイプがあります。別料金になっている場合、多くはビジネスシューズよりも料金が高くなります。
また、個別タイプの場合注意しないといけないのは、シューズの丈によって料金が変わる可能性があること。
ショートブーツ、ハーフブーツ、ロングブーツで料金が分かれている業者があるんですね。
ここでは、ショートブーツの料金を紹介します。ハーフ・ロングをクリーニングに出される場合、個別タイプの業者を利用されるなら、公式にて料金を確認されることをオススメします。
ブーツの34コースを1足あたりの価格が安い順に
ブーツの34コースを総額が安い順に
靴をクリーニングに出すなら?用途別におすすめをご紹介
見ていただいた通り、業者の数も多いですしコースも多いです。そのため、「なんとなく料金相場はわかったけれどコースが多すぎて…」とお悩みの方もおられると思います。
そこで、用途別におすすめの業者をご紹介します。
- 布製スニーカーをクリーニングするなら?
- 革靴・ブーツをクリーニングするなら?
- 本当に大事な靴をトップコンディションに戻したいなら?
の3点に分けてご紹介しますね。
【用途1】布製スニーカーをクリーニングするなら?
布製スニーカーをクリーニングに出すなら、おすすめは「リアット」です。
なんといってもコスパがズバ抜けています。1足から出すもよし、詰め放題で一気にクリーニングするもよし。
往復送料は無料で、イオングループのリアットが運営している安心感。ただし、キャンバス地・ナイロン地限定であることにご注意ください。
【用途2】革靴・ブーツをクリーニングするなら?
おすすめは「くつリネット」です。
宅配クリーニング最大手のリネットが運営する安心感。リネットというと、公式の充実度が特徴なのですが、それは靴でも同様です。
200種類以上のクリーニング実績が記載されており、それぞれ状態に応じて、どのコースを選択すれば良いかも記載されています。
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お手持ちの靴に似た事例を探すことで、クリーニングに失敗する可能性がぐっと低くなります。どういった工程でクリーニングが行われるかも詳細に記載されているため、安心につながります。
定期的なメンテナンス・シミ抜きや補色を行いたいなら、くつリネットがオススメです。
【用途3】本当に大事な靴をトップコンディションに戻したいなら?
おすすめは「リナビス」です。
衣類でも、会員数を限定することでコスパに優れた高品質クリーニングを行っているリナビス。そのリナビスが提供する皮革製品限定のクリーニングサービスです。
特徴は、取扱ブランドの豊富さと、やれることはすべて徹底的にやるという最高級クリーニング。
その分、料金は18,500円と半端ないです。他の業者と比較してもぶっちぎりで高い料金が目を引きます。
お気に入りの靴って、洋服以上に自分にとっては一点ものです。同じモノってもうないんですよね。
履きたいけれど履けない状態になってしまった。でも、もう一度履けるなら履きたい。
そんな思いをお持ちでしたら、まずはリナビスに相談してみてはいかがでしょう?
写真をメールに添付して送ることで、クリーニング可否やどこまでトップコンディションに戻せるのか?といったことも相談できます。
こんな状態の靴でも大丈夫?カビ・シミなどの汚れ、劣化している合皮や破損している靴も?
業者やコースによります。
それでは、一つずつ見ていきましょう。
シミ・カビについて
状態次第では落とすことが可能です。シミやカビは衣類も同じなのですが、ホント状態次第です。
状態というのは、
- シミやカビがついてから時間
- シミやカビの種類。油溶性・水溶性、白カビ・黒カビなど
- どの素材についているか
【状態1】シミやカビがついてからの時間
基本的に、早ければ早いほど落としやすくなります。
逆に、時間が経ちすぎてしまった場合、落とすのは難しくなります。
【状態2】シミの種類
シミについては、落としやすいシミ・落としづらいシミがあります。
どんなシミが落としやすいか?については、リネットの公式がわかりやすいですので張っておきますね。
クリーニングの宅配なら安心、丁寧、高品質なクリーニングのリネットにお任せください。全国どこでも送料無料。最短翌日にクリーニング品をお届け。
またカビには大きく分けると白カビと黒カビがあります。このうち落としづらいのは黒カビ。浴槽なんかに生えているアレですね。これは衣類でも本当に厄介でして。
参考までに、衣類のカビの落とし方についての記事を置いておきます。
衣類についた白カビはクリーニングで落とすことが可能ですが、注意点もありますのであわせて記載しています。黒カビは状態によりますので、まずは業者さんに写真を送ることから始めましょう。オススメの手順と業者についてもお話しています
【状態3】素材について
最後に、素材についてですが、特に落としづらいとされるのが、
- エナメル
- 合皮・ポリウレタンなど
- ヌメ革
シミやカビに限った話ではありませんが、合皮やポリウレタンは注意が必要です。合皮は劣化によりクリーニング不可、と判断されることが多い素材です。
また、ポリウレタンは製造から3年が寿命とされています。そのため、クリーニングでは手の施しようがありません。
上記の素材が使用されている場合は、買い替えも視野に入れたほうが良いかもしれません。
シミ・カビについてのまとめ
時間が経ちすぎておらず、比較的落としやすいシミ・カビで、落とすのが厳しい素材でない場合、たいていの場合キレイにすることが可能です。
注意点としては、個別タイプだと追加料金が発生する可能性があること。
パックタイプの場合は、シミやカビに対応したコースを選択する必要があること。
気になるシミやカビがある場合は、事前に問い合わせをしておくと確実です。料金のところでオススメした業者も参考にしてみてくださいね。
破損している靴について
破損している靴については、取り扱っている業者と取扱除外としている業者があります。
たとえば、オススメで紹介した「くつリネット」は、クリーニングのみを行うため、破損した靴は取扱除外となっています。
破損している靴をクリーニングに出す場合、
- 修繕業者に出してからクリーニング
- 修繕も行っているクリーニング業者にまとめてやってもらう
どちらかになるかと思います。
【ケース1】修繕業者とクリーニング業者を分ける場合
修繕業者の特徴は、店舗型が多いこと。有名どころとしては、
このうち、宅配サービスを行っているのは「職人工房」のみ。
そのため、お近くに修繕業者の店舗がある方にオススメの方法になります。
近くにない場合は、職人工房を利用するか、修繕を行ってくれるクリーニング業者をチョイスするのが賢い選択といえます。
修繕業者とクリーニング業者を分ける場合の注意点は、利用しようと考えているクリーニング業者がどこまでやってくれるか事前に確認しておくこと。
たとえば、修繕後に「くつリネット」を利用しようと考えている場合。
スタンダードコースなら、補色やシミ抜きも行ってくれます。そのため、修繕業者では補色をする必要はないんですね。
修繕に出す前にクリーニングのことも考えてリサーチをしておくと、無駄な出費をおさえることができます。
【ケース2】修繕も行っているクリーニング業者にまとめてやってもらう場合
先にご紹介した10社のうち、修繕に対応しているクリーニング業者は、
- ワードローブトリートメント
- キレイナ
- 靴専科
- リナビス
- DEA
このうち、コスパを考えるとオススメなのは、ワードローブトリートメントです。
靴の修繕つきクリーニングでオススメはワードローブトリートメント
- NOと言わない高級志向のクリーニング
- 靴のクリーニングとしてはコスパが高い
- 修理料金が公式に記載されているため試算しやすい
衣類のクリーニングとしては、超高級なイメージのあるワードローブトリートメント。
ですが靴のクリーニングは、相場とほぼ同等です。
他の業者は、靴の修理にどのくらいかかるか記載されていないことが多いのですが、ワードローブトリートメントは主要な修繕費用が記載されています。
こういった点から、オススメはワードローブトリートメントです。
靴をクリーニングに出す前にチェックしておくべきポイント
靴をクリーニングに出す場合には、事前にその靴がどのような状態かをしっかりとチェックしておきましょう。
素材の確認
まず確認しておきたいのが素材です。クリーニング店によっては取り扱えない素材の靴があります。
ホームページが開設されているクリーニング店では、取り扱える素材を掲載していることもあるので、事前にチェックしておくと安心です。
クリーニング前の状態確認
また、傷やシミなどの靴の劣化具合についても確認しておきましょう。
靴のどこにどんな傷やシミがあったのかを把握しておかないと、その傷やシミがクリーニングによってできたものなのかどうか判断できません。
いくら業者が靴のクリーニングのプロと言っても、ミスをしてしまう可能性はゼロではありません。大切な靴を守るためにも、自分でできることはしっかりしておきましょう。
事前に写真を撮っておくと良いですね。今ならスマホで簡単に撮影できます。前後左右と靴底、できれば靴の中敷きも撮っておけば安心です。
ブランドの取扱実績確認
クリーニングに出したい靴が高級ブランドのものである場合は、クリーニング店で取り扱った実績があるかもチェックポイントです。
クリーニング店の中には、ブランド靴を得意としている店も数多くあります。
そのようなクリーニング店では、ホームページに取り扱い可能なブランドや、取り扱い実績のあるブランドが一覧になって掲載されていることがあります。
その一覧の中に自分の靴のブランドが含まれているかどうかを、忘れずに確認しておきましょう。
クリーニングに出したら手元に戻るまでの期間はどのくらい?
靴のクリーニングでは、持ち込んでから手元に戻ってくるまでに、洗浄、除菌、成形、乾燥、仕上げの工程を踏みます。
靴の状態がひどい場合には、これらの工程に修繕などの工程が加わることになるでしょう。
クリーニング店に持ち込んだ場合は上記のような工程のみで済みますが、宅配クリーニングでは往復分の配送があるため時間がかかってしまいます。
したがって、宅配クリーニングの方が持ち込んだ場合より時間がかかりがちです。
ただし店舗に持ち込んでも、クリーニングを行うのが離れた場所にある工場の場合は、宅配クリーニングと同じくらい時間がかかることもあります。
靴をクリーニング店に持ち込んだ場合の、手元に戻るまでの期間は一般的には1~2週間程度となります。
一方、宅配クリーニングを利用した場合は、2週間~1ヶ月で仕上げてくれるお店が多いです。
ただし、これはあくまで目安であり、クリーニング店の混雑状況や靴の状態などで前後する場合も十分にあります。
靴のクリーニングを急ぎたい場合は、持ち込み・宅配問わず何店舗かに問い合わせてみるのが良いでしょう。
靴がクリーニングから戻ってきたときにチェックしておきたいポイント
靴がクリーニングから返ってきたら、真っ先にカバーを外しましょう。
中には通気性が良くつけたままでも問題ないカバーもありますが、そうでない場合はカビや変色の原因になるので要注意です。
カバーを外したら、クリーニングに出す前にチェックしておいた汚れがきちんと落ちているか、逆にクリーニングによって新しいシミや傷がついていないかをチェックします。
また、修繕などのオプションを依頼していた場合は、それらもしっかり施されているか確認しましょう。
宅配クリーニングを利用した場合は、型崩れがないかも確認しておきたいポイントです。宅配クリーニングを利用すると、配送という工程が発生してしまいます。
大抵のクリーニング店では配送時に型崩れしないよう対策していますが、その対策が十分でなかったり、配送時に問題が起こったりする可能性もあります。
靴が届いたら、すぐに箱から取り出して確認しておきましょう。
靴の種類ごとにクリーニング頻度って違う?メンテナンスするならどのくらいの間隔でクリーニングすれば良い?
足の裏には汗腺が集中しており、1日でコップ1杯分の汗をかくと言われています。
そんな足を包んでいる靴にはたくさんの汗が染み込んでいるため、定期的にメンテナンスをしなければカビが生えてしまいます。
キャンパス地やメッシュ素材でできたスニーカーなどであれば、自宅で簡単に水洗いをすることができるので、クリーニングを頻繁に利用する必要はありません。
定期的に自分で洗っているのであれば、自分で洗っても取れない汚れが付着しているときのみ、クリーニングを利用すれば問題ないでしょう。
しかし革靴だとそういう訳にはいきません。素人が正しい知識を身につけずに洗ってしまうと、革の質感を損なったり色落ちしたりします。
特にスエード素材は起毛がダメになってしまう可能性が高いです。そのため、革靴は定期的なクリーニングを必要とします。
基本的には、年に1~2回の頻度でクリーニングに出しておくと、快適に靴を履き続けることができます。
ただしこの頻度はあくまで目安なので、カビが生えたりにおいが気になったりしたら、無理に履き続けずにクリーニングに出すようにしましょう。
靴の保管ってお願いできる?期間や保管環境ってどうなっている?
靴箱がどんなに広くても靴って場所を取ります。特に冬物の靴やロングブーツ。
他の衣類同様に、衣替えシーズンに入れ替えをしたいところですが、下手に保管すると換気が悪くてカビてしまいそうで怖い。
そんなときに便利なのが、クリーニング後の保管サービス。シーズンオフにクリーニングに出して、そのまま保管をお願いすることができます。
先に料金のところでご紹介した10業者のうち、保管サービスを行っているのは4業者。
保管期間と保管料を表にまとめますと、
業者 | 保管料 | 保管期間 |
---|---|---|
くつリネット | 1,000円 | 9か月 |
せんたく便 | 350円 | 9か月 |
美靴パック | 600円 | 7か月 |
ベルメゾン | 500円 | 9か月 |
靴をクリーニング後保管するならオススメは?
おすすめは「くつリネット」です。
- どういった場所で保管されているか詳細に記述されている安心感
- 衣類でも保管サービスをしている実績
- クリーニングもオススメできる品質の高さ
料金のところでオススメにあげた「くつリネット」が保管するにあたってもオススメとなります。
個人的に大きいなって思うのが1番目と2番目。どういった環境で保管されているのか?記載されていない業者って多いんですよね。
くつリネットでは、写真つきで紹介されています。
日光の入らない専用の保管室で24時間空調管理。
また、リネットは衣類でも保管サービスを行っています。そのため、保管に関するノウハウが蓄積されているんですね。
料金は他の業者と比較するとやや高いのですが、安心という観点から見るとくつリネットがオススメになります。
注意点としては、料金のところでもお話したとおり、破損している靴はクリーニングできないこと。
加えて、合皮の靴は保管できない点にお気をつけください。
靴を長持ちさせるために日頃から気をつけておくことって?
湿ったり濡れた場合は陰干し
靴を長持ちさせる上で大切なのが、靴を湿った状態のままにしないことです。
靴はカビやニオイが発生しやすく、特に通気性の悪い革靴やエナメル製の靴は菌の温床となっています。
靴が湿ったままだと、さらに菌が増殖しやすい環境になってしまうのです。
そのため、靴が雨で濡れたり、たくさん汗をかいたりしたときは、速やかに靴を乾燥させましょう。
外側が濡れているときは柔らかい布などで水分を拭き取り、内側が湿っているときは風通しの良いところに干しておきます。
このとき気をつけなければいけないのが、靴を干す場所です。
いくらよく乾燥しそうでも、直射日光に靴をあてるのは避けましょう。紫外線も靴を傷める原因になり得るので、靴を干すときは陰干しが基本です。
ブラッシングをこまめに
また、日頃からできる靴のメンテナンスとしてブラッシングがあります。一日外で履いた靴には、砂ぼこりなどのたくさんの汚れが表面に付着しています。
これらの汚れが溜まっていくと、落ちづらい汚れになることもあるので、なるべく溜め込まないようにするのが大切です。
靴のブラッシングは、靴屋やホームセンターなどで売られている靴用のブラシで靴の表面を払うだけ。
手軽にできるので、外から帰ってくる度にブラッシングをするよう習慣づけて、靴を長持ちさせましょう。
クリーニングでお気に入りの靴を長持ちさせよう
靴を長持ちさせるには定期的にお手入れをして、きれいな状態を保つことが大切です。
しかし、どんな靴でもジャブジャブ水洗いする訳にもいきません。靴のお手入れで困ったことがあれば、クリーニングを利用してみましょう。
靴の扱いになれた職人が専用の洗剤を使って、諦めていた汚れもきれいにしてくれます。
お気に入りの靴を少しでも長く履きたい!そんな気持ちに答えてくれるのが靴のクリーニング。
定期的なメンテナンスの一環として、クリーニングを選択肢として持っておくと、いつまでもキレイな状態で靴を履き続けられる可能性が高まりますよ。