クローゼットから出すと白っぽい…。まさかカビ?クリーニング代いくらかかるの??
大事な衣類にカビが生えてしまった。目の前が真っ白になりますよね。
ですが、諦めるのはまだ早いです。まずはカビの種類を見極めましょう。その後おすすめの業者についてお話していきます。
タダでカビが落とせる?白カビならまずは無料でカビ取りクリーニング
カビには大きく分けて2種類ありまして、
- 白カビ
- 有色カビ
このうち、発生しやすく落としやすいのが白カビです。スーツのジャケットやウールのコートなどに発生することが多いですね。
白カビは普通にクリーニングに出せば落ちる
まず、白カビは普通にクリーニングすると大抵落ちるんですね。無料シミ抜きを行っている業者の場合、基本的に追加料金は発生しません。
クリーニングしないと落ちませんから、全くのタダ、というわけにはいきませんが、クリーニング料金を払えばOKなわけですね。
ちなみに、宅配クリーニングはほとんどの業者がシミ抜き無料です。
注意点としましては、
- カビつきの衣類はポリ袋に入れるなどして他の衣類と分けて出す
- チェーン店の多くはシミ抜き自体が有料。カビ落としも有料になるケースが多い
- 広範囲な場合や時間が経過しすぎているものは追加料金になる可能性がある
- 水洗い不可の洋服は有料オプション(水洗い加工・ウェット加工など)が必要になる場合がある
お店に行かれるなら店頭で確認。宅配クリーニングなら備考欄にカビがある旨を記載されると確実かと思います。
洋服のクリーニング料金につきましては洋服別に比較記事がありますので、お手持ちの洋服のクリーニング料金をご参照ください。
さて、問題なのは「有色カビ」。中でも衣類に関係があるのは「黒カビ」ですね。
黒カビは特殊な処置が必要!落とせない可能性も
黒カビはおもに、ワイシャツやブラウスなどに発生します。
夏場に、ずっと洗うのを忘れていたワイシャツの襟もとによく発生してますよね。布団や枕などにいることも。
これは、とても厄介なカビでして。普通にクリーニングしただけでは落ちてくれません。漂白などをしないといけないわけですが、色ものの洋服ですと、漂白すると色が落ちてしまいます。
そのため、「色かけ」といった作業工程が必要になります。そしてこれはとても面倒でお金がかかります。モノによって違いますが、数千円~数万円かかることも。
なので、白カビでも広範囲にわたるカビや、黒カビの可能性がある洋服については、事前に確認しておくことをオススメします。
いざクリーニングが終わってから、何万円も請求されたら泣いちゃいますよね…。
加えて根が残っていたら、また生えてきちゃった、なんて事態になることも。状態によっては落とせないこともありますので、ご注意ください。
黒カビ落とせる業者ってある?オススメ業者3選!
では、他店で断られたり、無理ですよ、と言われたカビについては諦めたほうが良いのでしょうか。
そんな簡単にはあきらめられない!というわけで、片っ端から電話をかけて聞いてみました。結果…
状態次第ではどの業者でも無理
状態というのは、
- 素材
- カビの範囲
- カビが生えてからの日数
黒カビだからNGというわけではなく、黒カビの状態次第でNGになるケースがあるとのことです。
逆に言うと、状態次第では落としきることが可能。
とはいえ、黒カビというだけでNGになってしまう業者が多い現状。
では、どの業者なら対応してくれるのでしょう?オススメ順にご紹介していきますね。
リナビスなら有料オプションでなんとかしてくれるかも?
宅配クリーニング業者に「リナビス」という業者があります。
この業者は唯一、カビ抜き加工(550円)というオプションがある業者です。
もともと高級クリーニングであり、たいていのシミを無料でシミ抜きしてくれる業者。シミ抜きの凄さについては、以下の記事をご参照ください。
これってクリーニングに出したらなんとかなるのかしら? 今は無料シミ抜きサービスをしているクリーニング業者が多いですよね。でも、 などなど。シミについての疑問は数知れず。というわけで、主要クリーニング業者のシミ抜きサービス …
これだけの技術を持ったクリーニング業者が、あえてオプションとして「カビ抜き加工」を設けています。
通常の白カビなら、普通にクリーニングで落とせるにも関わらず、あえて「カビ抜き加工」を有料で設定している理由は一つ。
他では落としづらいカビでも落としてくれるから
ですね。
このカビ、大丈夫かしら…
と思われるようでしたら、まずは「リナビス」に依頼してみてはいかがでしょう。
どのレベルの黒カビまで対応できるのか電話で確認したところ、
- 黒カビが生えた洋服があるのですがカビ抜き加工をつけると落とせますか?
- 広範囲に生えており日数が経ちすぎているカビは落とせない可能性がございます。また、カビは落とせてもクリーニングできない可能性もございます。
まずは公式ページより写真を送付頂ければ、だいたいの判断ができるかと思います。
やはり「状態」次第では難しい可能性がある、とのことでした。
画像での判定を行ってくれるようですので、まずは公式から
- カビの生えた洋服の写真
- 洗濯表示の写真
- いつごろカビが生えたのか(わかる範囲で)
この3つを添付および記載して見てもらうのが確実でしょう。
最初にリナビスをご紹介したのは、リーズナブルだからでして。カビ抜き加工をつけても1,725円~でクリーニングが可能です。
難点は、パックタイプのため3点からしかクリーニングに出せないこと。
この際ですから、クリーニングを待っている洋服のうち、
- ダウン
- コート
- ワンピース
- 礼服
といった大物を一緒にクリーニングされてはいかがでしょう。リナビスは高級クリーニングですが、パックタイプにすることで低価格を実現している業者です。
パックタイプのため、洋服1点あたりの料金は一律。上述したような洋服なら、近所のクリーニング店に持ち込むより安くクリーニングすることが可能です。
カビ抜き加工は1点から指定できますから、カビの生えた衣類のみカビ抜き加工、ほかは普通にクリーニングという使い方も可能です。
また、12か月保管無料ですから、そのまま次のシーズンまで預かってもらうのも良いですね。そうすればカビの心配も不要になります。
クリコムなら黒カビいけるかも?
第二陣はクリコムです。
特殊シミ抜きを得意としているクリーニング業者ですね。もちろんカビ抜きも対象です。
年間3,000件以上のシミ抜きを行っており、除去率は脅威の98%。十分に期待できる数値です。
黒カビというと、それだけで門前払いのクリーニング店が多い中、イケる可能性があるだけでも挑戦する価値はありそうです。
カビの範囲や対応内容によって細かくコースが分かれているため、まずは電話かメールにて問い合わせをされるのが確実でしょう。
例として東京にお住まいの方が、コートをもっとも安いコースでカビ抜きしてもらった場合、
往復送料 | 1,100円 |
---|---|
クリーニング代 | 1,650円 |
シミ抜きポイントコース3か所 | 2,310円 |
合計 | 5,060円 |
さすがにここまで安いケースは稀だと思いますが、問い合わせる価値は十二分にあると思います。
それでもダメなら最後の砦キレイナ
もし、それでもダメなようでしたら…。スーパークリーニングを利用しましょう。色掛け・カビ抜きなんでもござれのスーパークリーニングは「キレイナ」です。
この業者の最大の特徴は、公式でクリーニング事例を紹介していること。
カビ抜きの事例紹介だけでも4種類以上あります。
魔法でも使ってるんじゃないかと思うくらいキレイになるわけですが、その分、お値段もスーパーでして。たとえばコートですと、
コートのクリーニング代 | 7,700円 |
---|---|
カビ取り | 2,200円 |
合計 | 9,900円 |
ちょっと半端ないお値段です。そんなスーパークリーニングキレイナですが、実際のところ黒カビどうなの?というところを電話で確認してみました。
- 黒カビが生えた洋服があるのですがカビ抜き加工をつけると落とせますか?
- 広範囲に生えており日数が経ちすぎているカビは落とせない可能性がございます。弊社にて落としきったと思った洋服でも根が残っており、輸送中にカビが生えてきた事例もございます…
やはり「状態」によるようです。それだけ黒カビって厄介なんですね。
無理矢理にでもカビを取ってもらって、その後色掛けをしてもらってもダメですか?と聞いてみたのですが、そもそも工程が異なるため無理でしょう、との回答でした。
まずは事例を覗かれてみて、お手持ちの洋服への思いとお財布との相談になるかと思います。1点ものなど、もう買えないものや、思い入れのある洋服、プレゼントでもらったものなど。
そういった衣類に限定して出されるのがよろしいかと思われます。
黒カビ落とせる業者ってある?まとめ
まずは「リナビス」「クリコム」に写真を送付しましょう。
ここでダメだ、となった場合は、基本的に諦められるのが無難と言えます。どうしても諦めきれない場合、もっとも技術力の高いキレイナにお願いしてみると良いかもしれません。
OKだった場合、オススメした3業者のうちどの業者でも対応可能かと思います。
使い分けとしましては、
- 他にもクリーニングしたい洋服があるor保管サービスを利用したいならリナビス
- 10,000円を切るようならクリコムにお願い
- クリコムで10,000円以上かかるようなら、もしくは色褪せ・特殊シミ抜きなどもあわせて行いたいならキレイナ
- クリーニング代とカビ抜きを合わせて16,000円以上かかるようなら、リナビスブランドコースも視野に
といったイメージでよろしいかと。
繰り返しますが黒カビは「状態」次第です。つまり染みぬき以上に時間との勝負になります。発見したら、なるべく早めにクリーニングに出すことをオススメします。
カビの原因は?
洋服へのカビは「温度・湿度・栄養」の3つが揃ったときに生えやすいと言われています。
温度と湿度
温度と湿度は、
- 温度:20~30度
- 湿度:70%以上
梅雨どきは思いっきりこの条件に合致しますから、カビに気をつけないといけないわけですね。
ただ、エアコン・加湿器・除湿機をフル活用している現代、梅雨どき以外でもこの条件に当てはまることは多いです。
人が快適だと感じる室温と湿度は、
季節 | 温度 | 湿度 |
---|---|---|
夏 | 25~28度 | 55~65% |
冬 | 18~22度 | 45~60% |
季節を問わず、ちょっと湿度が高くなると一気にカビ菌が発生する可能性があることがわかりますね。
温度を調節するより、湿度を調節したほうが過ごしやすいと思いますので、湿度を下げる方法をご紹介しておきます。
- エアコン(ドライ)
- 除湿機
- 換気
- 除湿剤
そんなの知ってるよ!って内容ばかりですね(汗)。ともあれ、意外に面倒なんですよね。特に換気。
クローゼットや洋服ダンスをこまめに換気。除湿剤の取り換え。大事なのはわかっていても、ついつい忘れちゃいます。
そこで、スーツやコートなどについては、家に置いておくよりも保管サービスを利用されることをオススメします。
栄養
栄養ですが、いわゆる埃や塵ですね。あとは汗。
普段から埃や塵はしっかりと落としてからしまいたいですね。
シーズンオフになったらクローゼットにしまう前にクリーニングに出しておきたいところです。
汗を落とすために、汗抜き加工(水洗い)オプションもつけたいところ。できれば後述する保管サービスも利用できるといいでしょう。
カビの予防・対策について
カビの予防対策について知っておきたいポイントを3点お話します。
- 日々のお手入れ
- 残っているカビ菌はしっかり除去
- クリーニング保管サービスも検討
日々のお手入れ
家に帰ってきたら、スーツ・コートなどを軽く陰干しします。
その間にブラシでほこりを落としておきましょう。
もし雨などに降られて濡れてしまっているなら、乾いたタオルで叩いて水分を飛ばしておきましょう。放っておくとカビだけでなく雨ジミの危険もあります。
陰干しが終わったらクローゼットにしまうわけですが、あまりギュウギュウに詰め込み過ぎないことを意識しましょう。
軽く隙間を開けておくことで少なからず換気ができます。色移りの心配もないですしね。
カビの元を除去!
もし一度でもカビが生えたようでしたら、その洋服を収納している場所にカビ菌が残っている可能性が高いです。
そのため、洋服ダンスなりクローゼットなりを、きちんと消毒しておきましょう。
薬局に行けば500円くらいで消毒用エタノールが売っていると思いますので、霧吹きに入れてシュッシュしておきましょう。
カビていない洋服も、天気が良いなら天日干ししてしまいましょう。洋服にカビ菌がついていると元の木阿弥ですからね。
オフシーズンにはクリーニング保管サービスも活用
カビの繁殖原因のひとつとして、洋服にほこりや食べかすなどがついていることも挙げられます。
なので、少なくとも1回以上着た洋服については、クリーニングに出してあげたいところです。
コートはまめにクリーニングされる方が多いと思いますが、忘れがちなのはスーツや礼服。
最近は、6月以降スーツの上着を着なくても良い会社が多いですから、6月になったらスーツをクリーニングに出す。そして、そのまま保管してもらいましょう。
洋服5点~という業者が多いですから、ついでに礼服もクリーニングに出してしまいましょう。
そして、必要になる10月に送り返してもらう。そうすることで、高温多湿の危険なカビ期間をスルーすることができます。
いざスーツの上着を着ようとして、「ガーン、カビ生えてる!」「なんだかカビ臭いんだけど…」なんてこともなくなります。ピカピカにキレイになったスーツを着ることができるわけですね。
そして、梅雨どきや夏場といった危険な時期を、換気などにヤキモキせず過ごすことができます。クリーニングの保管サービスを活用して、カビ知らずの日々を手に入れちゃいましょう。
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