枕をクリーニングしようとしたら断られたんだけど!宅配なら扱っている?料金はどのくらい?
枕は素材が特殊なものが多く取扱が難しいため、布団クリーニング業者の中でも取り扱っていないケースが多くあります。
この記事では、枕の素材で気をつけるべきものや料金相場、おすすめの業者についてお話していきます。
枕の素材は15種類!洗えないのは?
枕の素材はとても多く数十種類あると言われています。この記事で扱うだけでも15種類。
昔は「ビーズ」や「そばがら」が主流だったのですが、今はフィット感を重視した「ポリエステル」「綿」「ウレタン」といった素材が多いですね。
15種類をざっとクリーニング取扱可否で分類します。ただしあくまで一例であり、洗濯表示次第では可否が逆転することもあります。
取扱可能11種類
- パイプ
- ポリエステルわた
- 羽毛(ダウン)
- 羽根(フェザー)
- 高反発ウレタン
- 高反発ファイバー
- ポリエチレンパイプ
- ポリエチレンフレイク
- 羊毛(ウール)
- ヒノキ
- ラテックス
「5.高反発ウレタン」は業者によっては取扱不可です。ウレタンというだけでNGになる業者は多いですのでお気をつけください。
業者によっては「9.羊毛(ウール)」をNGとしているところも。
取扱不可4種類
- ビーズ
- 低反発ウレタン
- そばがら
- 小豆
ウレタンの中でも「2.低反発ウレタン」はおそらくどの業者でもNGです。
2~3年が寿命ですので、その間しっかりと使えるようカバーをまめに洗濯し取り替えましょう。
「4.小豆」はひょっとしたらいける業者あるかもしれませんが、素材の特性上、半年に一回は中身を丸ごと入れ替えることになりますのでクリーニングに出すよりも入れ替えされたほうがよいと思います。
まとめ
枕にはご紹介した以外にもさまざまな素材が使われています。
迷うことがあれば、まずは「洗濯表示」を見ましょう。クリーニングのマークが「ドライ」「ウェット」ともにxならクリーニングは無理と判断しましょう。
出典:経済産業省ウェブサイト(50年ぶりに新しくなる洗濯表示)
枕のクリーニング料金比較
素材について基本的な話をおさえたところで、料金比較にまいりましょう。
その前に、クリーニング業者の分類についてお話しておきます。
クリーニング業者の分類
大きく分けると以下の3つに分かれます。
- 単品タイプ
- オプションタイプ
- パックタイプ
1.単品タイプ
枕単品でクリーニングに出せるタイプです。近所のクリーニング店のようなイメージですね。
1枚でもクリーニングに出せる手軽さと1枚の料金の安さがメリットですが、複数点出しても1枚あたりの料金は下がりません。そのため少量のクリーニングに向いています。
少量で出すため送料無料の条件をクリアするのが難しく、送料がかかるのがネック。
2.オプションタイプ
掛け布団や敷布団、こたつ布団などのオプションとしてクリーニングすることができるタイプです。布団とセットで出すイメージですね。
そのため枕のみでクリーニングに出すことができません。料金は安くおさえられているため他の布団とまとめ出しするのに向いています。
衣替えのタイミングで掛け敷布団などと一緒に出すのがいいでしょう。
3.パックタイプ
掛け布団や敷布団と同じように、パックとして出すことができるタイプです。
多くの業者で2枚で1点カウント。つまり掛け布団や敷布団の半額でクリーニングすることが可能です。
パックタイプはまとめて出せば出すほど1枚あたりの価格は下がります。そのためパックタイプも衣替えなどまとめ出しするのに向いています。
クリーニング業者の分類まとめ
「2.オプションタイプ」は枕単品でクリーニングすることができません。
そのため「単品でクリーニングに出す場合」の料金表とは別に「掛布団1枚と一緒に出す場合」の料金表を別途作成しています。
「2.オプションタイプ」の料金はそちらでご確認くださいね。
クリーニング料金比較
お待たせしました、料金比較にまいります。先にお話ししたとおり「単品でクリーニングに出す場合」と「掛布団と一緒に出す場合」の2種類作成しています。
1枚から3枚までの、それぞれ安い順に上位3位を表示しています。全業者の料金一覧は、以下の記事をご参照ください。
布団クリーニングの金額は業者によってまちまち。さまざまなコースがあるのがわかりづらさに拍車をかけています。 そこで、この記事ではズバッと料金を比較。各業者の料金を分解してなるべくわかりやすくお伝えしていきます。 料金比較 …
料金はすべて消費税・送料込みの価格です。
単品でクリーニングに出す場合
コープのコスパの高さが光りますが、コープを利用するには「コープデリ加入必須」「地域が限定されている」と条件は厳しめ。
2点以上でぐっと1点あたりの価格は下がってきますので、できれば2点以上でサマリーポケットを利用したいところです。
掛布団と一緒に出す場合
業者 1点あたり価格 合計金額 コープ(シンセン) 4,300円 8,600円 ヤマトヤクリーニング 4,500円 9,000円 プロケア 5,500円 11,000円 業者 1点あたり価格 合計金額 コープ(シンセン) 3,233円 9,700円 ヤマトヤクリーニング 3,367円 10,100円 プロケア 3,667円 11,000円 業者 1点あたり価格 合計金額 コープ(シンセン) 2,700円 10,800円 ヤマトヤクリーニング 2,800円 11,200円 しももとクリーニング 3,410円 13,640円
コープ以外ならヤマトヤクリーニングの安さが光ります。次点でしももとクリーニングですね。
しももとクリーニングはオプションタイプのためやや使いづらいものの、枕1枚あたり1,320円、シーツ・カバーが1枚あたり990円とコスパの高さがズバ抜けています。
枕をクリーニングに出すならおすすめは?
おすすめはしももとクリーニングです。
しももとクリーニング(オプションタイプ)
- 枕1枚あたり:
- 1,320円~(税込)
- 布団クリーニング1枚あたり:
- 5,427円~(税込)
枚数 1点あたり価格 合計金額 1枚 9,680円 9,680円 2枚 6,490円 12,980円 3枚 5,427円 16,280円 この価格帯で、電子カルテを作成し顧客単位に個別洗いをしてくれる優良業者です。枕のオプション料金が1,320円とおさえられているため、夏冬などシーズンごとに出せるのがうれしいですね。布団は枚数が増えるほど1枚あたりの価格が下がりますので、衣替えなどうまくまとめてクリーニングに出したいところ。取扱除外品も少なく、低反発ウレタンとそばがら以外なら真綿など難しい素材にも対応しているのもうれしいところです
こんな人におすすめ
- コスパの良いクリーニング業者を探している方
- 自分の布団や枕は自分のものだけで洗ってほしい方
- ペットを飼っている方
枕のクリーニング日数と頻度
おおむね他の寝具と同じです。クリーニング日数は1週間から4週間と業者によって幅があります。
夏の繁忙期(6月から10月)などは納期が大幅に延長される可能性があるのも同じです。
クリーニング頻度は、おおむねシーズンに1回。ただしカバーなどでうまく汚れをガードできているなら年に一回でも十分でしょう。
枕をクリーニングに出す前の注意点
先にお話ししたとおり、まずはクリーニングできる素材なのかどうか確認しておきましょう。
洗濯表示も確認できていればばっちりですね。
あとは、カバーは外してからクリーニングに出しましょう。カバーを取り扱っていない業者ですと、最悪クリーニングされずにそのまま戻ってきます。
カバーもクリーニングしたいなら、先におすすめした「しももとクリーニング」がおすすめ。カバーのクリーニング料金が990円とおさえられています。
まとめ
枕をクリーニングするにあたって必要な情報をお話ししてきました。
- 取扱が難しい素材がある。「低反発ウレタン」「そばがら」はほとんどの業者でNG
- クリーニング料金はおおむね2,000円~5,000円くらい(送料込)
- 枕クリーニングにおすすめはしももとクリーニング
枕は取扱業者が少ないですが、宅配をうまく使えば全国の業者をよりどりみどりです。うまくクリーニングして快適な睡眠を手に入れましょう。
枕以外の布団や寝具全般のお話しは以下の記事をご参照ください。
初めて布団を宅配クリーニングするにあたっておさえておきたい5つのポイントや業者の選び方。料金相場やおすすめの業者、宅配クリーニングの使い方まで。ぎゅっと凝縮してお話ししています