雨や雪にあたる事が多くなる時期、生地が水跡で色が変わってしまっているダウンジャケットは格好が悪いですよね…。そんな中、水に対抗する事が出来る強い味方が「防水加工」!
防水加工と一口に言っても、クリーニング店でかける方法だけではなく、最近では防水スプレーが市販で販売されている為、誰でも気軽にかける事が出来るようになりましたね。
さて、そんな「防水」ですが、どれくらいの頻度でかけるのが良いのか…と、疑問に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか?
防水加工と撥水加工の違い
まず、防水加工とは基本的には「水を通さなくする」という加工です。因みに防水加工の他に良く目にする「撥水加工」ですが、こちらは「水を弾く」加工です。
防水加工は生地の素材に関係なく、ナイロン・ポリエステル・ウール等どんな素材にもかけることが出来る加工の1つです。
基本的にダウンというのは綿に比べ非常に水に弱い素材です。温かく軽いのが特徴のダウンですが、湿気や水に濡れてしまうと保温効果を低下させてしまいます。
また、一度濡れてしまったダウンは乾きにくく、濡れたママ放置してしまうと中のダウンがよってしまったり、固まってしまう恐れがあるので、水には気を付けたいですよね!
防水加工をかける頻度ってどのくらいがいいの?
防水加工の頻度ですが、簡単にまとめますと「そのお洋服の使用頻度」によります。
しかし、防水加工をしたからと言って永遠に加工が持続するものではありません。もっと分かりやすく言うと「水がダウンに付着している時間」により差が出ます。
パラパラとした雨の場合、防水加工がされているダウンは良く水を弾きダウンからポロポロと水が流れていきますが、霧のような雨の場合、粒子が細かくダウンを叩かない限りダウンに雨(水)が長時間付着したままの状態になります。
そうなると水がダウンにしみ込んでしまい、だんだん防水加工の効果も失われてしまう為、場合によっては一回限りで防水効果が弱くなっている…なんて事もあります。
つまり、霧の日や豪雨に長時間当たっていたり、お子様など外遊びをしていて雪の上に座っている場合などは定期的に防水加工をして頂くのがオススメです。
防水加工の長続きの秘訣は「防水加工をしているから大丈夫!」と安心せずに、水が付着している場合は手で叩いて早めに落としてあげるのがポイントです!
防水スプレーじゃダメなの?
続いて、クリーニング店と市販の防水スプレーに違いについてですが、単刀直入に言うと違いはあまりありません!
最近では安く、効果の高い防水スプレーが市販で販売されている為、誰でも簡単に自宅で防水がかけられるようになりましたね。ですが、自宅で防水スプレーをする場合、注意しなくてはいけない事がいくつかあります!
クリーニング店での防水加工はムラが無くキレイに仕上げてくれるので安心ですが、自分でスプレーをした場合、スプレーが全体に均等に行き届かず、効果にムラが出てしまうのは勿論の事、最悪の場合スプレームラがシミになってしまう危険性があります!
また、防水スプレーをかけすぎてしまうとダウン特有のふわふわ感が損なわれてしまう恐れがあります。他にも、防水加工は生地の表面に上から被せる加工ですから、汚れがついている状態だと汚れにコーティングし固めてしまっているのと同様になってしまいます。
汚れに気が付き、落とそうと思った際に落ちにくくなってしまう要因の一つです。その為、防水加工をする前はクリーニング店でキレイに洗った後に防水加工をかけてもらうのをオススメ致します。
気になる値段は、300円~1,000円というところが多いようですよ。
防水スプレーを自分で振るなら?おさえておきたいポイント
それでも「自宅でやった方が安上がりだしすぐに出来るから自分でするわ!」という方必見!市販の防水スプレーの効果をより一層出す豆知識をお伝えします!
それはズバリ…防水スプレー後ドライヤーで熱を与える事です!
何故熱を与えると効果を出すのか…。実は防水スプレーの丸い粒子達が熱を与える事によって隙間なく並んでくれるので、撥水効果を高めてくれるのです!
しかし、使用しているうちに、キレイに並んだ粒子たちが摩擦で崩れてしまうので、段々と効果が薄くなってしまう原因の一つなのです。その為、スプレーをかけたばかりのダウンだけではなく「防水の効果が弱くなってきたな…」と感じたダウンに熱を与えてあげると一時的にではありますが復活する場合がありますよ!
因みに、あまり熱を当てすぎてしまいますとナイロン製の生地などは特に、溶けてしまう危険性がありますので、注意しなくてはいけません!
また、自宅で防水スプレーをかける場合は、通気性の良い場所でマスク等をしてスプレーを吸い込まないようにし、ダウンからスプレーを30cm程離した位置から均等になるようかけましょう!
防水スプレーをする前に自宅でダウンを洗う場合は品質表示を良く見てそのダウンに合った洗い方でお洗濯してくださいね♪
また、防水加工は水や雪を防ぐ事だけではなく、ホコリや花粉を落としやすくするのは勿論の事、汚れが付着してしまった場合に、落としやすくしてくれる効果があります。
なので、購入したばかりのダウンジャケットにも着用前の綺麗な状態の時に防水加工をかけておくのも良いかもしれませんね!
ダウン衣類のクリーニング料金や日数、頻度など、クリーニングに必要な情報を余さず記載しています。自宅でのケア方法や洗濯方法などもお話していますので参考にしてみてくださいね