
この記事は、宅配クリーニング比較サイト「くくくりーにんぐ」編集部が、36社のサービスを実際に検証したデータに基づき執筆しています。
- 「宅配や店舗など選択肢が多すぎて、結局どこに出せばいいかわからない」
- 「大切なダウンが、失敗してペチャンコになったらどうしよう」
- 「高級ブランドだから、近所の安いチェーン店に出すのは不安…」
冬の厳しい寒さから身を守ってくれた、お気に入りのダウンジャケット。
「汚れていないから今年は洗わなくていいか」
「近所の安いクリーニング店で十分だろう」
そう考えて放置してしまうと、来シーズン着ようとした時に「ぺしゃんこで暖かくない」「襟元が黄ばんでいる」「カビ臭い」という最悪の事態になりかねません。



本記事では、数多くの宅配クリーニングを検証してきた編集部が、プロの視点で「ダウンクリーニングの適正相場」「失敗しない選び方」「本当におすすめできる業者」を徹底解説します。
記事を読み終える頃には、あなたの大切なダウンを誰に預けるべきかが明確になり、来年の冬も買ったばかりのようなフワフワの着心地を楽しめるようになるでしょう。
結論からお話しします。
- 大切なモンクレール等の高級ダウンなら「モクリン」
- 家族分をまとめて安く洗うなら「カジタク」や「ヤマトヤクリーニング」
すでに「カビが生えた」「破れてしまった」というトラブルを抱えている方は、以下の緊急対応窓口へお進みください。
なぜダウンクリーニングは必要?プロと自宅洗いの決定的な違い


- ダウンなんて自宅で洗えるのでは?
- クリーニング代、1着3,000円は高い…
最近はコインランドリーの性能も上がり、自宅で洗えるダウンも販売されています。
ダウンのクリーニング料金が高いのには、明確な理由があります。
ダウンをクリーニングするには他の衣類とは比べ物にならないほどの「手間」と「時間」、そして「高度な乾燥技術」が必要だからです。
ダウンの寿命は「洗い」ではなく「乾燥」で決まります。



自宅洗いとプロの仕事、その決定的な違いを解説します。
家庭洗濯とプロの決定的な違いは乾燥
ダウンジャケットの命である「軽さ」と「暖かさ」。
この2つを生み出しているのは、水鳥の胸毛である「ダウンボール」が含む空気の層です。
ダウンボールは、タンポポの綿毛のような繊細な構造をしています。
たっぷりと空気を含むことで断熱材の役割を果たし、私たちの体温を逃がしません。
ペチャンコになった羽毛を、元のフワフワの状態に戻すにはどうすればよいでしょうか。
答えは「濡れた羽毛を急速にほぐしながら、内側まで完全に乾かすこと」です。
ですが、家庭洗濯には以下のとおり限界があります。
- 温度と風量の不足:家庭用乾燥機や浴室乾燥では、濡れた羽毛を一気にほぐすほどのパワーがありません
- スペースの不足:ドラムの中でダウンが大きく広がるスペースがないため、羽毛が片寄ったまま乾いてしまいます
家庭洗濯では、羽毛同士がくっついたまま乾く「ダマ」ができ、ロフト(かさ高)が失われてしまいます。


さらに恐ろしいのが「生乾き」です。
表面の生地は乾いているように見えても、内側の羽毛には水分が残っていることがよくあります。
プロのクリーニング店では、ダウン専用の大型タンブラー乾燥機を使用します。
家庭用とは桁違いの風量と適切な温度管理で、叩きつけるように羽毛をほぐしながら乾燥させます。
さらに、生地を傷めないよう「静止乾燥」と「回転乾燥」を巧みに使い分ける技術も持っています。



「ユニクロのダウンだし、失敗してもいいから安く済ませたい」という場合は自宅洗いも選択肢に入りますが、リスクを十分に理解した上で挑戦してください。


汗汚れを落とすウェットクリーニング
「ドライクリーニングに出せば安心」と思っていませんか?
実は、一般的なドライクリーニング(石油系溶剤での洗浄)には弱点があります。
ドライクリーニングは、皮脂やファンデーションなどの「油性の汚れ」を落とすのは得意です。
しかし、汗、飲みこぼし、血液などの「水溶性の汚れ」に対しては洗浄力が弱くなります。
冬場でも、暖房の効いた電車内や屋内では意外と汗をかいています。
ダウンの内側には、ひと冬分の汗が蓄積されています。
翌シーズン、襟元や手首のリブが茶色くなっていたら、それは落としきれなかった汗が原因です。



そこで推奨したいのが、技術力のあるクリーニング店が行う「ウェットクリーニング(特殊水洗い)」です。
通常、ダウンの洗濯表示は「水洗い不可(ドライのみ)」となっていることが多いです。
理由は、水洗いが難しい素材だからです。


ウェットクリーニングのメリットは、汚れ落ちだけではありません。
汗という不純物が抜けた羽毛は、本来の軽さを取り戻します。
空気をたっぷり含み、背中に羽が生えたような着心地が蘇ります。
近所のチェーン店では、リスクを避けるためにドライクリーニングだけで済ませてしまうことも少なくありません。



しっかりと「汗」まで落としてくれる業者を選ぶことが、ダウンを長持ちさせる秘訣です。
【2025年版】ダウンクリーニングの36社料金相場と仕上がり日数


ダウンをクリーニングに出す際、もっとも気になるのは「料金」と「戻ってくるまでの日数」でしょう。
編集部で主要36社(店舗・宅配)を調査したところ、驚くべきことに業者によって料金に3倍以上の差があることが分かりました。
「高いから良い」「安いから悪い」と一概には言えません。
以下の表に、業態ごとの相場と特徴をまとめました。
| タイプ | 相場感(1着あたり) | 納期 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| 店舗・チェーン | 2,000円〜3,500円 | 1週間〜 | 急いでいる人・普段着 |
| 宅配パック | 900円〜2,500円 | 2週間〜 | 安く大量に洗いたい人 |
| 高級専門店 | 7,000円〜12,000円 | 3週間〜 | 絶対に失敗したくない人 |
コスパ最強は「宅配パック」
もっとも1着あたりの料金を抑えられるのは、意外にも「宅配クリーニングのパック」です。
店舗型の場合、ダウンジャケットは「重衣料」として高めの料金設定(約3,000円前後)がされています。
対して宅配パックは、「5点詰め放題で10,000円」といった定額制が基本。
家族分のダウンや、冬物のウールコートなどをまとめて出すなら、宅配パックを利用しない手はありません。



特に「カジタク」や「ヤマトヤクリーニング」のような良心的なパック業者は、追加料金なしでダウンを扱ってくれます。
高級ダウンは「追加料金」に注意
モンクレールやカナダグースといったハイブランドダウンの場合、多くの店舗やチェーン店では「高級ブランド扱い」となり、通常の2倍〜3倍の追加料金を請求されるケースがあります。
あるいは、「万が一の補償ができない」という理由で断られることも少なくありません。


失敗しないダウンクリーニングの選び方!3つのポイント





ダウンクリーニングで失敗しないためには、料金だけでなく、以下の3つの基準を必ずチェックしましょう。
1. 高級ブランドの対応実績と保証
もし、あなたがお持ちのダウンが10万円を超える高級ブランド(モンクレール、カナダグース、タトラス等)なら、店選びは慎重に行う必要があります。
これらのダウンは、繊細な生地や特殊なパーツが使われており、一般的な洗い方では「白化(色が抜けて白っぽくなる)」や「パーツ破損」のリスクが高まります。
店選びの際は、公式サイトに「モンクレール等のハイブランド対応」と明記されているかを確認しましょう。



実績のある店は、ブランドごとの特性を熟知しており、ロゴやファスナーを保護する独自のノウハウを持っています。
あわせて確認したいのが「再仕上げ無料」と「賠償基準」です。
万が一、仕上がりに不満があった場合に以下の条件を満たしていることは信頼できる店の最低条件です。
- 無料でやり直してくれる(再仕上無料)
- 事故が起きた際に「クリーニング事故賠償基準」に則って補償
2. 保管サービスでクローゼットを有効活用
ダウンジャケットは、クローゼットの中でもっとも場所を取る衣類です。
家族分となれば、体積は膨大なものになります。
そこで活用したいのが、クリーニング後の「保管サービス」です。





多くの宅配クリーニング(リナビス、モクリン等)では、クリーニングした衣類をそのまま最大9ヶ月〜12ヶ月間、無料で預かってくれます。
保管場所は、温度・湿度が24時間管理された専用倉庫。
カビや虫食いの心配がない環境で、次のシーズンまで大切に保管してもらえます。
まさに一石二鳥のサービスです。
3. 「個別洗い」か「まとめ洗い」か
品質にこだわるなら、「個別洗い」も重要なチェックポイントです。
クリーニングの洗い方は、大きく分けて2種類あります。
- まとめ洗い(パックタイプ主流)
-
コストを抑えられるため料金は安くなりますが、他人の衣類と一緒にされることへの抵抗感や、衣類同士の摩擦リスクがわずかながら存在します。
「カジタク」や「ヤマトヤクリーニング」などの優良店は、ネットで仕切るなどして対策していますが、基本的には普段着や子供服に向いています。
- 個別洗い(一部業者)
-
他人の衣類と混ざることがないため衛生的で、衣類への摩擦ダメージも最小限に抑えられます。
モクリンなど一部業者が対応しています。
絶対に失敗したくない「一軍のダウン」や「デリケートな素材」は、個別洗いがおすすめです。



この「洗い方」の違いを理解して使い分けることが、賢いクリーニング術です。
【目的別】ダウンクリーニングにおすすめの業者!宅配と店舗を使い分けよう





編集部が36社の中から厳選した、ダウンクリーニングに最適な4社をご紹介します。
他人の服と洗われたくないなら「モクリン」
モクリン
- 3点(+1点(※1)):
10,780円10,457円(※2)(1点あたり3,593円2,614円) - 7点:
13,200円12,276円(※2)(1点あたり1,886円1,753円) - 14点:
21,890円19,701円(1点あたり1,564円1,407円) - 30点:
39,600円31,680円(1点あたり1,320円1,056円) - 送料:無料
- 価格:
- 品質:
- 日数:
※1 キャンペーン中のみ ※2 初回利用時のみ
| タイプ | パック |
|---|---|
| 最短納期 | 1週間 |
| 保管期間 | 10か月(無料) |
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 他人の服と一緒に洗われない「個別洗い」 全品クリーニング師による手仕上げ 10か月保管無料 無料サービスが豊富 | 料金は相場と比較するとやや高め |
はじめにおすすめするのは、パックタイプの「モクリン」です。
他人の洋服と一緒に洗われたくないという思いをお持ちの方は多いはずです。
モクリンはクリーニング師が多く在住していることも特徴の一つです。
全品クリーニング師による手仕上げは、管理人が知る限りではモクリンだけのサービスです。
無料サービスも豊富なため、料金以上の満足感が得られる高コスパのクリーニング業者です。



今なら初回最大20%OFF、3点パックなら+1点追加無料のキャンペーンを行っていますので、お得に利用することができます。
圧倒的な知名度による安心感「カジタク」
カジタク
- 6点:12,100円(1点あたり2,017円)
- 10点:15,950円(1点あたり1,595円)
- 14点:18,700円(1点あたり1,336円)
- 6点(プレミアム衣類クリーニング):26,400円(1点あたり4,400円)
- 手洗いダウンクリーニング:9,900円~
- 手洗いダウンクリーニングプレミアム:12,100円~
- 送料:無料
- 価格:
- 品質:
- 日数:
| タイプ | パック |
|---|---|
| 最短納期 | 3週間 |
| 保管期間 | 9か月(パックタイプは無料、手洗いダウンクリーニングは+550円) |
| メリット | デメリット |
|---|---|
| イオングループが運営する安心感 WAONポイントがたまる、使える 無料サービスが豊富でコスパが高い 最大30万円補償の安心感 | 取扱除外品が多い 保管サービスを利用しない場合、日数がかかる |
次におすすめするのは、パックタイプの「カジタク」です。
クリーニングすることでWAONポイントがたまり、ポイントを使用してクリーニング代を安くすることもできます。
無料サービスが豊富なのもカジタクの特徴の一つ。
料金は中程度ですが、くすみ・変色・カビ防止加工といった無料サービスが6個ついています。
料金以上にコスパが高いと言えます。
普段使いのダウンはパックタイプで、ハイブランドのダウンは「手洗いダウンコース」で、使い分けられるのもうれしいですね。
注意点は、取扱除外品が多いこと。
これらは取扱除外品になります。利用前に念のため確認しておくと良いですね。
イオングループが運営しており、最大30万円補償つき。安心感はトップクラスです。
安心できる宅配クリーニングを利用したい方におすすめです。
初めての宅配クリーニングに特におすすめ「ヤマトヤクリーニング」
ヤマトヤクリーニング
- 5点:10,480円(1点あたり2,096円)
- 10点:15,670円(1点あたり1,567円)
- 15点:20,900円(1点あたり1,393円)
- 20点:25,480円(1点あたり1,274円)
- 送料:無料
- 価格:
- 品質:
- 日数:
| タイプ | パック |
|---|---|
| 最短納期 | 8営業日~10営業日(繁忙期は30営業日) |
| 保管期間 | 10か月(+500円) |
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 対応衣類が豊富 高品質クリーニング まごころサービスが秀逸 オプションが豊富 | パックタイプのため少量では利用しづらい プリーツは追加料金(+880円) |
最近の管理人のいちおしは、パックタイプの「ヤマトヤクリーニング」です。
10年前の、まだ有名になる前のリナビスを感じさせる高品質かつ丁寧なサービスの業者ですね。
実績は累計4,000万枚以上と業界トップクラス。
熟練の職人が多く、検品と仕上げに特に定評があります。
リアルファーにも対応しているため、ファーフードつきのダウンジャケットも安心して任せられます。
衣替えで利用するなら、布団と洋服をまとめて出せるMIXクリーニングがコスパが高くおすすめ。
簡易補修が無料であり、自分でも気づかなかった毛玉や取れかけのボタンなど、細かな気配りをしてくれる業者のため、宅配クリーニングを初めて利用する方に特におすすめです。
普段使いから保管まで「リナビス」
リナビス
- 3点:7,800円(1点あたり2,600円)
- 5点:9,810円(1点あたり1,962円)
- 10点:14,900円(1点あたり1,490円)
- 20点:23,500円(1点あたり1,175円)
- 送料:無料
- 価格:
- 品質:
- 日数:
| タイプ | パック |
|---|---|
| 最短納期 | 5営業日 |
| 保管期間 | 12か月(無料) |
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 対応衣類が豊富 高品質クリーニング 12か月保管無料 子供割50%OFF | パックタイプのため少量では利用しづらい 装飾品の多いドレスは取扱不可 ポリウレタン素材も取扱不可 |
最後におすすめするのは、パックタイプの「リナビス」です。
宅配クリーニングサイトを10年以上運営していますが、管理人がサイトを立ち上げた頃にはすでにサービスを開始していた宅配クリーニングの老舗です。
12か月保管無料ですので、衣替えで利用するとさらにコスパが高くなります。
ダウン衣類というと、襟にフェイクファーがついていたり、ダウンライナーがついているモノが多いと思いますが、それらで追加料金が発生しないのは大きいです。
型崩れもしにくいですね。
1点あたりの価格がもっとも高くなる3点コースで出しても1点あたり2,600円。
個別タイプに出すよりも安くクリーニングが可能です。
ブランド物が持ち込まれることが多いため、ハイブランドの取扱にも長けています。
もちろん追加料金はかかりません。
シームレスダウンやポリウレタンコーディングされたダウンをクリーニングされたい方は、モクリンやヤマトヤクリーニングを検討してみましょう。
あなたにぴったりのクリーニング業者は?フローチャートで解説


4社ご紹介しましたが、決めきれない方に向けてフローチャートをご用意しました。
「目的」に合わせて、以下の3タイプから選んでみましょう。
タイプA:【高級・品質重視】モンクレール等を失敗なく洗いたい
- 10万円以上したモンクレール、絶対に失敗したくない
- 他人の汚れた服と一緒に洗われるのは生理的に無理
タイプB:【コスパ・保管重視】家族分まとめて安く・預けたい
- 子供のダウンも夫の通勤コートもまとめて洗いたい
- クローゼットがパンパンだから次の冬まで預かってほしい
そんな賢い主婦の方には、1点あたりの料金がお得になる「パックタイプ」の3社をおすすめします。
- カジタク:知名度はトップクラス。最大30万円の補償付き。安心を求めるなら
- ヤマトヤクリーニング:まごころサービスが秀逸。初めて宅配クリーニングするなら
- リナビス:宅配クリーニング老舗の安心感。長期保管もお願いしたいなら
タイプC:【スピード重視】急いで仕上げたい
- 来週の旅行に着ていきたい!
- 飲み会で汚してしまったので、すぐに落としたい
一刻を争う場合は、宅配ではなく「近所の店舗型クリーニング店」へ持ち込みましょう。
宅配クリーニングは、配送(往復)だけで数日を要します。
どんなに早い業者(リネット等)でも、手元に戻ってくるまで最短2日〜5日はかかります。
さらに、ダウンは乾燥に時間がかかるため、通常よりも納期が長くなる傾向があります。
ただし、短時間仕上げは高温乾燥などで生地に負担をかけるリスクがあります。
品質(ふんわり感や汗抜き)を優先できるのであれば、数週間の余裕を持って宅配クリーニング(特にモクリンやヤマトヤ)に依頼することを強く推奨します。


ダウンクリーニングの適切な頻度は1シーズンに1回


- ダウンって毎年洗うものなの?
- あまり着ていないから、2〜3年に1回でもいいのでは?
頻繁に洗いすぎると、羽毛の油分が必要以上に抜けてしまい、保温性が低下する恐れがあります。
逆に、洗わなさすぎると、汚れの蓄積によって生地が劣化し、寿命を縮めます。
その最適なバランスが「年1回」なのです。
理想は衣替え時の「しまい洗い」
年1回のタイミングは、冬が終わって衣替えをする「春(4月〜6月)」がベストです。
これを「しまい洗い」と呼びます。
着る前(秋)ではなく、しまう前(春)の理由は、「汚れを定着させないため」です。



冬の間に付着した「皮脂」「汗」「食べこぼし」「排気ガス」などの汚れは、時間の経過とともに酸化します。
汚れたまま、日本の高温多湿な夏を越すとどうなるか。
こうなってからでは、プロの技術でも元に戻すのは困難です。
「数回しか着ていないから」と油断するのは禁物です。
たった1回の着用でも、襟元や袖口には確実に見えない皮脂汚れが付着しています。
来年も気持ちよく着るために、汚れはそのシーズンのうちにリセットしてあげましょう。


撥水加工はつけるべき?汚れ防止とダウンの寿命を延ばすメリット
クリーニングの受付で必ず聞かれる「撥水(はっすい)加工どうしますか?」
ダウンの最大の弱点は「水(湿気)」です。
雨や雪で濡れると、羽毛がしぼんで保温性が失われます。
さらに、汚れが繊維の奥まで染み込みやすくなります。
撥水加工を施すことで、表面に薄いコーティング膜を作り、水分を玉のように弾きます。


撥水加工により、以下の3つのメリットが得られます。
- 雨・雪から羽毛を守る:ふんわり感を維持し、保温性を保つ
- 汚れをガードする:食べこぼしや泥ハネがついても、サッと拭き取るだけで落ちるようになる
- 生地の寿命を延ばす:摩擦や紫外線によるダメージを軽減する
プロの「漬け込み加工」や「スプレー加工」は、繊維の一本一本まで均一にコーティングするため、効果の持続性が段違いです。
撥水効果は、着用時の摩擦で徐々に落ちていきます。
クリーニング代にプラス1,000円〜2,000円の投資で、数万円のダウンの寿命が数年延びると考えれば、決して高い出費ではありません。


【トラブル別】ダウンの緊急対応窓口





すでにダウンにトラブルが起きている場合、通常のクリーニングコースでは解決できないことがあります。
ここでは、症状別に適切な対処法や専門店への窓口を案内します。
自己判断で処理をすると、状態を悪化させるリスクがあるため、まずは各記事を参考にしてください。
- カビが生えてしまったんだけど?
-
カビは通常の丸洗いでは落ちません。放置すると広がります。
詳細とカビ取り対応店はこちら。
- 破れ・穴・ファスナー破損があるんだけど?
-
洗う前に修理が必要です。無理に洗うと穴が広がり、羽毛が飛び出してしまいます。
修理・リペア対応店はこちら。
- 雨に濡れた・臭いが取れないんだけど?
-
濡れたままの放置は厳禁。
ファブリーズなどの消臭スプレーも輪ジミの原因になることがあります。
正しい応急処置はこちら。
- 自分で洗いたいんだけど?
-
失敗してペチャンコになるリスクを十分に理解した上で挑戦するなら。
プロが教える洗濯方法はこちら。
ダウンクリーニングまとめ



ダウンジャケットは、適切なメンテナンスさえ行えば、10年以上着続けられる「一生モノ」のパートナーです。
しかし、洗い方を間違えれば、わずか数年でその寿命を終えてしまいます。
最後に、本記事の結論をもう一度整理します。
「安さ」だけで選んで後悔することのないよう、あなたの大切なダウンに最適なクリーニング店を選んでくださいね。
来年の冬、クローゼットから取り出した瞬間、新品のようなフワフワ感に感動できるはずです。
宅配クリーニングが初めての方や、もっと詳しく知りたい方は以下の記事も参考にしてみてくださいね。







