- 昔買ったミンクのコート、少しカビ臭いかも
- 母から譲り受けたけれど、どこに出せばいいかわからず放置している…
- もしクリーニングに失敗して、バサバサになったらどうしよう
- クローゼットを圧迫しているけれど、捨てるには惜しすぎる
- 近所のクリーニング店では断られてしまった
このような悩みを抱えている方は非常に多いです。

毛皮は「資産」です。
逆に、正しいメンテナンスを行えば、親子3代で着続けられるほど長持ちする衣服でもあります。
しかし、一般衣類と同じ感覚で安易にクリーニング店を選ぶと、取り返しのつかない事故に繋がるリスクがあります。
毛皮のクリーニングには、高度な専門知識と特殊な設備が不可欠だからです。
本記事では、数多くのクリーニング業者を取材してきた筆者が、以下の内容を徹底解説します。
- 毛皮クリーニングが高額になる明確な理由
- 主要16社の料金比較一覧
- 失敗しないための業者の見極め方
この記事を読めば、あなたの大切な毛皮コートを「どの業者に託すべきか」が明確になります。
資産価値を守り、次の冬も、その次の冬も、美しい毛並みを楽しむ未来を手に入れましょう。
毛皮の中でも、ムートンは毛皮なのか皮革なのか境界線があいまいな素材です。多くのムートンコートは皮革扱いになります。
ムートンコートのクリーニングを考えている方は、別記事を作成していますので参考にしてみてください。


なぜ毛皮コートのクリーニングは高いのか?「安さ」に潜むリスク


「クリーニング代に2万円も3万円も出すのは正直痛い…」そう感じるのは当然です。
ワイシャツやスーツのクリーニング代と比較すれば、桁違いの金額です。



毛皮のクリーニング料金が高いのには、明確な技術的理由があります。
安さを売り文句にする業者や、一般衣類と同じ工程で洗う業者に依頼した場合、あなたの大切なコートは「ただの硬い皮」になって戻ってくるかもしれません。
ここでは、プロの現場で行われている特殊な工程と、安さに潜む致命的なリスクについて深掘りします。
「ただ洗う」だけでは即劣化!プロの「加脂」技術とは



毛皮は「皮(レザー)」と「毛(ファー)」という、全く性質の異なる2つの素材が組み合わさってできています。
それぞれの汚れを落としつつ、質感を保つという非常に難易度の高い作業が求められます。
一般的なドライクリーニング溶剤で洗浄すると、汚れと一緒に皮に必要な「油分」まで根こそぎ洗い流されてしまいます。
油分を失った皮は、繊維同士がくっつき、スルメのように硬く縮んでしまいます。
一度硬化してしまうと、元の柔らかさに戻すことはほぼ不可能です。



人間のお肌と同じです。洗顔後に化粧水や乳液をつけなければ、肌はパリパリに乾燥しますよね?毛皮にとっての油分は、まさに命の水なのです。
毛皮専門のクリーニング店では、このリスクを回避するために「加脂(かし)」という特殊工程を行います。
パウダークリーニングなど、負担の少ない方法で洗浄
洗浄により失われた油分を補うために、専用の栄養剤(脂)を革に浸透させる
静止乾燥させ、ブラッシングで毛並みを整える
「加脂」の工程には、熟練の職人の目利きと技術が必要です。
革の状態を見極め、適切な種類の脂を、適切な量だけ補給する。
この手間と技術料が含まれているからこそ、毛皮のクリーニング代は高額になります。
逆に言えば、格安店ではこの工程が省略されている可能性が高いのです。
毛皮コートのクリーニング格安店やパック料金が危険な理由
「5点パックで〇〇円!」といった宅配クリーニングの広告をよく見かけます。
1点あたりの単価が安くなるため、毛皮のコートもこれに入れてしまえばお得だと考えるかもしれません。
多くのパック料金制クリーニング店では、リアルファー(毛皮)は「取扱除外品」に指定されています。
もし誤って送ってしまった場合、以下のどちらかの対応が取られます。
- 洗わずにそのまま返却される(往復送料だけ請求されるケースもある)
- 補償対象外として洗われ、事故が起きても一切責任を負わない
特に2番目のケースは悲劇です。
パック料金の工場では、効率を最優先するため、大量の衣類を大型の洗浄機でまとめて洗います。
デリケートなミンクのコートが、ジーンズやダウンジャケットと一緒にグルグルと回されればどうなるか。
摩擦による「脱毛」、ボタンの破損、そして前述した「硬化」が起きます。





毛皮は「一点洗い」または「同素材のみの少数洗い」が鉄則です。
他の衣類からの色移りや汚れ移りを防ぐためにも、溶剤の管理が徹底された専門店を選ぶ必要があります。
「安さ」の裏には、こうした「効率化によるリスク」が潜んでいることを忘れてはいけません。
【警告】毛皮コートの自宅洗濯は「資産価値ゼロ」への近道
インターネット上には「オシャレ着用洗剤(エマールなど)で毛皮を洗ってみた」というブログや動画が存在します。
水洗いは、毛皮にとって最もリスクの高い行為の一つです。
専門知識のない個人が水につけた瞬間、皮は急激に収縮を始めます。
乾いた後には、子供服のように縮んでしまったり、型崩れして着られない状態になったりします。
- 縮み: サイズが変わり、袖が通らなくなる
- 硬化: 板のようにカチカチになり、着心地が悪化する
- カビ: 乾燥が不十分だと、内部からカビが増殖する
それほど繊細な素材を、家庭の洗濯機や浴槽で洗うことは無謀と言わざるを得ません。
数十万円、あるいは百万円以上した大切な資産です。数万円のクリーニング代を惜しんだ結果、価値をゼロにしてしまっては本末転倒です。



自宅でのケアは、着用後のブラッシングと陰干しに留め、本格的な洗浄は必ずプロに依頼しましょう。
毛皮コートのクリーニング料金相場と保管事情【2025最新】


公式サイトを見ても「要見積もり」と書かれていたり、素材によって細かく分かれていたりして、総額が見えにくいケースが多々あります。
ここでは、主要な宅配クリーニング業者のデータを基に算出したリアルな相場と、意外と知られていない「保管サービス」の実態について解説します。
毛皮コートのクリーニング料金相場は「2万円〜4万円」が目安
結論から言えば、ミンク、フォックス、ラビットといったリアルファーのコートをクリーニングに出す場合、「2万円〜4万円(税込)」が相場の目安になります。



一般衣類のコートが2,000円〜3,000円程度であることを考えると、約10倍の価格設定です。
しかし、前述した「加脂」や「パウダークリーニング」といった特殊技術、そして職人が一点ずつ手作業で仕上げる人件費を考慮すれば、この価格は決して不当ではありません。
以下は、主なサービス内容別の料金イメージです。
| サービス内容 | 料金目安(税込) | 備考 |
|---|---|---|
| 基本クリーニング | 22,000円〜 | 洗浄、加脂、ブラッシング |
| カビ取り・シミ抜き | +5,000円〜 | 重度によって変動 |
| 修理(ほつれ等) | +3,000円〜 | 業者によっては無料 |
| 保管サービス | +2,000円〜 | 月額制の場合もあり |
注意すべきは「オプション料金」です。
2万円台というのは、あくまで「目立ったダメージがない状態」での基本料金です。
クローゼットで長期間放置し、カビが生えていたり、裏地に黄ばみがあったりする場合は、追加料金が発生する可能性が高いと考えてください。



ある高級クリーニング店では、カビ取りを含めると総額が5万円を超えた事例もあります。逆説的ですが、「2万円台で済むなら安い」と捉えるべきです。もしクリーニングで修復できず、コートをリメイク(仕立て直し)しようとすれば、最低でも10万円、場合によっては20万円以上の費用がかかるからです。
毛皮コートのクリーニング料金を16社で比較
では、実際にどの業者がいくらで対応しているのでしょうか。
主要なクリーニング16社の毛皮料金を調査し、表にまとめました。丈の長さによって料金が異なる場合が多いため、「ハーフコート」と「ロングコート」に分けて掲載します。
料金が安い順に並べています。大きな表になりますので、上位10社のみ表示し、残りは折りたたんでいます。用途に合わせてソートやページ送りをご利用ください。
「チェーン」列に〇が入っているのはチェーン店、「パック」列に〇が入っているのはパックタイプの業者です。



逆に、ワイシャツ150円、コート2,000円のように洋服の種類によって値段が変わる業者を「個別タイプ」と呼んで区別しています。
料金は税込です。またパックタイプはコースによって1点あたりの料金が異なりますので、一つの目安として全コースの平均額(上位コースを除く)を記載しています。
料金はなるべく更新するようにしていますが、最新の情報は公式ページをご参照ください。
チェーン店などは一見安く見えますが、店舗によっては「お預かりのみ(外注)」や「リスク説明の上でのノークレーム受付」となる場合もあるため、事前に確認が必要です。
毛皮コートのクリーニング料金は素材によって変わる点に注意
上表は最安の料金を記載していることに注意が必要です。
毛皮は素材により等級で分けられることが多いです。ざっくりですが以下に表を記載します。
| 毛皮素材 | 等級 | 料金 |
|---|---|---|
| ラビットなど | 標準料金。皮革コートとほぼ同様の価格帯 | |
| ムートン | 標準料金よりやや高め。おおむね1.1倍~1.2倍 | |
| フォックス | 標準料金より高い。おおむね1.2~1.3倍ほどの料金 | |
| その他毛皮 | おおむねフォックスと同価格。 | |
| ミンク・チンチラ・セーブル・シルバーフォックスなど | 料金が跳ね上がります。おおむね2.5~4倍ほどの価格に。要見積もりの業者も多い |



ミンクなどの高級毛皮をクリーニングに出すと、店頭価格より大幅に値上がりする可能性が高いです。
気になる業者があれば、公式を確認するか、問い合わせてみるのが確実です。
意外な落とし穴!毛皮のコート「保管OK」な業者は実は少ない
冬が終わると、次のシーズンまでコートを預かってくれる「保管サービス」。
宅配クリーニングでは一般的なサービスですが、毛皮に関しては事情が異なります。



「毛皮は保管対象外」とする業者が圧倒的に多いのです。
理由は、毛皮の管理が非常にデリケートだからです。
毛皮を保管するには、以下の条件を24時間365日維持する必要があります。
- 温度: 15度以下(虫の活動を抑える)
- 湿度: 50%前後(カビと乾燥を防ぐ)
- 遮光: 紫外線や蛍光灯による変色を防ぐ
- 通気性: 1点ごとに間隔を空けて吊るす
一般衣類と同じ倉庫で保管することには、カビや型崩れ以上の「化学的なリスク」も潜んでいます。
もし、毛皮の近くに、異なる成分の防虫剤(例:ナフタリンとパラジクロロベンゼンなど)を使用した他人の衣類があったらどうなるでしょうか。
気化した成分同士が反応して薬剤が溶け出し、毛皮にシミを作ったり、皮を変質させたりする事故が起こり得ます。
そのため、専用の保管室(ファー専用保管庫)を持たない業者は、リスク回避のために保管を受け付けていません。



「春に出して、秋まで預かってもらおう」と計画している方は、申し込み前に必ず「保管の可否」を確認してください。
記事後半で紹介する「キレイナ」のように、有料であっても専用環境で保管してくれる業者を選ぶことが、資産を守る賢い選択です。
失敗しない!毛皮コートクリーニング業者の選び方3つのポイント


「相場はわかったけれど、結局どのお店を選べばいいの?」
大切にしているコートだからこそ、業者選びで迷うのは当然です。
HPの雰囲気だけで選ぶと、期待外れの仕上がりになることもあります。



数ある業者の中から「本物のプロ」を見極めるために、必ずチェックすべき3つのポイントを解説します。
ポイント1:「賠償基準」が明確か
最も重要なのは、万が一の事故に対する備えです。
どんなに熟練した職人であっても、経年劣化した毛皮のクリーニングには、破損のリスクがゼロではありません。
- クリーニング事故賠償基準(LDマーク)に準拠しているか
- 独自の補償制度を設けているか
- 再仕上げの保証期間はあるか
これらの情報が公式サイトに明記されているかを確認してください。
特に、高額な毛皮コートの場合、一般的な賠償基準では購入価格の数%しか補償されないケースがあります。
「キレイナ」や「リナビス」のような大手専門店は、トラブル時の対応フローや補償範囲を明確に提示しています。
自分の技術に自信がある業者ほど、補償制度もしっかり整えているものです。
ポイント2:「水洗い・修復」の実績
依頼するコートの状態を確認してみましょう。もし以下の症状があるなら、選ぶべき業者は絞られます。
- カビ臭い、または白カビが生えている
- エリや袖口が汗で黄ばんでいる
- 飲み物をこぼしたシミがある
ドライ溶剤は油汚れには強いですが、汗やカビの原因となる水溶性の汚れを落とす力は弱いからです。



必要なのは、「ウェットクリーニング(水洗い)」の技術です。
本来、水に弱い毛皮を水で洗うには、高度な技術と特殊な洗剤が必要です。
「他店で断られたシミも落とします」「革の色補正ができます」と謳っている業者は、この修復技術を持っています。
公式サイトのビフォーアフター事例を見て、自分と同じような症状が改善されているかを確認することが、成功への近道です。
ポイント3:「修理」の対応
毛皮のコートは、毛並みだけでなく「付属品」や「裏地」のトラブルも多い衣服です。
- ボタンが取れかかっている
- フック(ケスカ)が壊れている
- 裏地(キュプラ等)がほつれている、破れている
クリーニングと同時に、これらの修繕を行ってくれるかも重要なチェックポイントです。
街のお直し屋さんに持ち込むと、毛皮というだけで高額な料金を請求されることがあります。
クリーニング代の中に修理費用が含まれていると考えれば、コストパフォーマンスは跳ね上がります。
「綺麗になったけれど、ボタンが取れたままで着られない」という事態を防ぐためにも、修理サービスの有無と料金体系は必ず確認してください。
毛皮コート・リアルファーにおすすめの宅配クリーニング3選


「条件はわかったけれど、具体的にどこに頼めば間違いないの?」
数ある宅配クリーニングの中から、毛皮の取り扱いに長け、かつ実績が豊富な3社を厳選しました。
それぞれの「強み」が異なるため、あなたのコートの状態や目的に合わせて選んでください。
【修復&保管重視】キレイナ (Kireina)
キレイナ
- 毛皮コート:26,400円
- シミ処理: 1,000円~
- 黄ばみ処理: 1,650円~
- 送料:2,750円(11,000円以上の利用で無料)
- 価格:
- 品質:
- 日数:
| 最短納期 | 4週間 |
|---|---|
| 保管 | 2,200円/点、最長9か月 |
| 注意事項 | 高級毛皮 (ミンク/チンチラ/セーブル等)は別途見積り |
| メリット | デメリット |
|---|---|
| テレビ出演実績あり クリーニングのビフォーアフター実績を多数掲載 ハイブランドを得意とする高級クリーニング | 入口の料金が高く、各種処理でも料金がプラスされるため料金が読みづらい |
「他店で断られた服も蘇らせる」をコンセプトに掲げる、修復特化型のプロフェッショナル集団です。最大の特徴は、本来水洗いできない毛皮を、独自の技術で「水洗い(ウェットクリーニング)」してしまう点にあります。
ドライクリーニングでは落ちない「カビ菌」や「酸化した皮脂汚れ」を根本から除去できるため、仕上がりの軽さとニオイの無さは別格です。全体的な黄ばみやくすみが取れ、毛皮本来のツヤとボリュームが戻ります。
また、有料(1点2,200円〜)にはなりますが、温度・湿度が徹底管理された専用ルームでの「保管サービス」も利用可能です。「自宅での管理に自信がない」「カビを再発させたくない」という方には、最も安心できる選択肢と言えます。
決して安くはありませんが、「買い直す」ことに比べれば十分な投資対効果があります。特に「カビ」の悩みがあるなら、迷わずキレイナに相談してください。



こんな人におすすめ
・カビが生えている、黄ばみが目立つ、古いシミがある
・娘や孫に譲るために、新品同様に蘇らせたい
・家に置いておくのが不安なので、次の冬まで預かってほしい
【最高級品質&一点物】ワードローブトリートメント
ワードローブトリートメント
- コート(ラビット等):18,500円
- コート(ブルーフォックス・ラクーン・タヌキ・ラム等): 26,000円
- コート(ミンク・シルバーフォックス・セーブル・チンチラ等):42,000円
- 送料:2,000円(20,000円以上の利用で無料)
- 価格:
- 品質:
- 日数:
| 最短納期 | 3週間 |
|---|---|
| 保管 | 2,200円/点、最長7か月 |
| 注意事項 | ロングコートとハーフコートで料金が分かれており、ハーフコートだと安くなる |
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 洋服1点ずつカルテを作成 6か月間の品質保証つき ハイブランドを得意とする高級クリーニング | 入口の料金が高く、送料無料の条件が厳しめなため料金がかさみやすい |
「一客洗い」を徹底する、究極のプライベート・クリーニングです。預かったコートのためだけに機械を回し、専属の職人がカルテを作成して全工程を担当します。
他人の衣類と触れ合うことが一切ないため、衛生面や摩擦によるダメージのリスクは極限までゼロに近づきます。6か月間の品質保証つきも高ポイント。
料金が明確化されており、ハーフコートはロングコート(上記記載金額)よりも安くなります。保管にも対応していますので、保管サービスを利用したい方にはおすすめです。



こんな人におすすめ
・クリーニングに出す前に料金を把握したい
・保証がしっかりしている業者にお願いしたい
・保管サービスを利用したい
【維持&コスパ重視】リナビス (Rinavis)
リナビス
- 毛皮コース:22,600円
- 送料:無料
- 価格:
- 品質:
- 日数:
| 最短納期 | 3週間 |
|---|---|
| 保管 | なし |
| 注意事項 | なし |
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 宅配クリーニングの老舗 高品質クリーニング 最短3週間のスピード感 | 保管サービスなし ポリウレタン素材は取扱不可 |
「おせっかい」なサービスで有名なリナビスは、皮革・毛皮専用のコースを設けています。こちらの最大の強みは、熟練の職人による「修理(お直し)が無料」である点です。
ボタン付け、フック(ケスカ)の交換、裏地のほつれ直しなど、通常のお直し屋では数千円かかる作業を、クリーニング料金の範囲内で行ってくれます。料金も一律22,600円(税込)と固定されており、見積もりの手間がなく、追加料金におびえる必要がありません。
ただし、前述の通り「保管サービス」は付帯していません。
クリーニング完了後は速やかに返却されるため、受け取り後の保管環境を自分で整えられる方に適しています。



こんな人におすすめ
・目立つ汚れはないが、定期メンテナンスをしたい
・ボタンが取れそう、裏地がほつれているのを直したい
・料金が明確な方が安心する
毛皮コートのクリーニングよくある質問(FAQ)と豆知識


- そもそも「リアルファー」か「フェイク」かわからない時は?
-
まずはコートの内側にある「洗濯表示(タグ)」を確認してください。
- フェイク(エコファー): 「アクリル」「ポリエステル」などの化学繊維が主成分として記載されています。
- リアル(本毛皮): 「毛皮」「ミンク」「ラビット」「フォックス」などの素材名が記載されています。
タグがない、あるいは文字が消えている場合は、「毛の根元」をチェックします。
毛を優しく掻き分けてみてください。
根元がメッシュ(網目)状の布地であれば、それはフェイクファーです。
逆に、毛穴が見えるような「皮膚(革)」の状態であれば、リアルファーです。
フェイクファーは多くがポリエステル素材であり、一般衣類扱いとして安価(2,000円〜3,000円程度)に洗える場合が多いため、出す前に必ず確認することをおすすめします。
- どのくらいの頻度でクリーニングに出せばいい?
-
「3年〜5年に1回」で十分です。
毛皮は頻繁に洗いすぎると、皮の油分が抜けて劣化が早まる恐れがあります。
普段のお手入れは、着用後のブラッシングと陰干しを行ってください。
ただし、以下の場合は例外です。すぐにクリーニングに出してください。
- 飲み物や食べ物をこぼした
- 雨や雪でぐっしょり濡れてしまった
- カビが生えているのを見つけた
毛皮コートのクリーニングまとめ



毛皮のコートは、単なる防寒着ではなく、適切なケアをすれば数十年着続けられる「資産」です。
安易な業者選びでその価値を失わないよう、最後にポイントを振り返ります。
あなたのクローゼットに眠っているそのコートも、プロの手にかかれば、購入当時のふわふわとした輝きを取り戻します。
「あの時出しておけばよかった」と後悔する前に、まずはプロに相談することから始めてみてください。



どちらの業者も、シーズンオフ(春〜夏)は申し込みが殺到します。今のうちに申し込みを済ませておくと、スムーズに対応してもらえますよ。
コートのお手入れやクリーニングに出す時の注意点などは、以下の記事を参考にしてみてください。






