
革のコートをクリーニングに出したいんだけどいくらくらいかかるんだろう?そもそもこれって本革?合皮?
頻繁にクリーニングに出すわけではないため、いざ革のコートをクリーニング!となったときに困惑してしまう人は多いです。
そこでこの記事では、まず本革とフェイクレザーの見分け方について、そして料金相場やおすすめの業者についてお話をしていきます。
革ジャンや毛皮コートについては別記事になります。以下の記事をご参照ください。




革コートをクリーニングに出す前に!知っておきたい合皮と本革の違いについて


これから本革のコートのクリーニング料金についてお話していきます。が、合皮と本革を勘違いされている方も割と多いため先にお話ししておきます。
合皮は合成皮革のことであり、いろいろな種類や呼び方があります。
- フェイクレザー
- PUレザー(ポリウレタン樹脂レザー)
- PVCレザー(塩化ビニール樹脂レザー)
これらは全て合皮です。PUレザーとかはまぎらわしいですよね。本革かな?って思っちゃいます。
ちなみにリプロダクトレザーは、つぎはぎしているとはいえ革を再利用して作っているため「本革」になります。
合皮の特徴ですが、
- ファッション性が高い
- 手入れがしやすい
- 経時劣化のため製造から2~3年で寿命を迎える
- クリーニング料金が安い
- 経時劣化が酷いとクリーニングを断られる
クリーニング的に大事なのは4と5です。
合皮は本革と比較すると格段にクリーニング料金が安いです。クリーニング的にはPUレザーよりPVCレザーのほうが難しい面もありますが、そのことで料金が高くなることはありません。
また、経時劣化が進んでしまい表面が剥がれたりベトベトになってしまった合皮は、クリーニングを断られる可能性が高いです。
そうなってしまった場合、もう寿命なんですね。そこまで行かなくてもクリーニング工程に耐えられないと判断されると断られることも。
気になる料金ですが、ポリウレタンは上質素材扱い。おおむねカシミヤコートと同じ料金です。詳細は以下の記事を参照してくださいね。


35社の平均はおおむね2,700円です。
注意点としては、合皮とカシミヤの大きな違いとして、合皮を名指しで取扱除外としているお店があること。特に近年増加傾向にあります。「去年までは大丈夫だったはずなんだけど」ということが起こりえますので、クリーニングに出す際は注意しておきましょう。以下の業者がそれにあたります。
また、全面合皮だと料金が跳ね上がる業者もあります。おおむね本革と同等の価格になります。お近くのお店に出す場合は、まずは電話か店頭でどのくらいかかりそうか確認されるのが確実です。
それでは、話を元に戻して本革のコートのクリーニング料金について見ていきましょう。
革コートのクリーニング料金を比較!17社比較で相場を知ろう


料金は銀面で比較します。ヌバックやスエードになると追加料金が発生する可能性がありますので、各社公式をご確認ください。
| 業者名 | 革コート | チェーン | パック | 日数 |
|---|---|---|---|---|
| イーピュア | 9000 | ○ | 調査中 | |
| ポニークリーニング | 9900 | ○ | 調査中 | |
| リネット | 11000 | 3週間 | ||
| リフレザー | 11000 | 調査中 | ||
| ノムラクリーニング | 11220 | ○ | 調査中 | |
| 革水 | 12000 | 1ヶ月 | ||
| DEA | 12100 | 3週間 | ||
| 白洋舎 | 12540 | ○ | 調査中 | |
| リアクア | 13200 | 4営業日 | ||
| キレイナ | 15400 | 28日 | ||
| リナビス | 16000 | 1ヶ月 | ||
| クリコム | 16500 | 1ヶ月 | ||
| ラクリ | 16500 | 30日 | ||
| ワードローブトリートメント | 17000 | 3週間 | ||
| ニック | 18000 | 30日 | ||
| クリーニングパンダ | 19800 | 14日 | ||
| 洗濯倉庫 | 20350 | 1ヶ月 |
おおむね9,000円~17,000円の範囲です。



全19社の平均価格は14,337円。14,000円くらいが相場といえそうですね。
ただ、お見せしているのはあくまで最安料金です。業者によっては、状態によってコースが変わり代金が倍になったり、革の種類によって料金が変わったりします。
モノを見ないとなんとも言えない、のがクリーニングなわけですが、革はそれが顕著に表れる素材でもあります。また同じ革でも革ジャンは着丈が短いため、もう少し料金は安くなります。
コートというとパックタイプが有利な衣類なのですが、詰め放題形式で革コートを扱っている業者はありません。
パックタイプの業者もあるのですが、特殊品扱いになる革は個別タイプで対応しています。そのため、クリーニング料金は全体的に高め。
クリーニング日数はだいたい3週間~1ヶ月です。革衣類はどうしても日数がかかりますので、時間に余裕をもってクリーニングに出したいですね。
革コートをクリーニングに出すならオススメはドコ?
おすすめの業者を3社、おすすめ順に紹介します。
リナビス(ブランドコース)
リナビス
- レザーコート: 16,000円
- 色補正:11,000円
- シミ抜き:無料
- カビ取り:基本無料だが追加料金が発生することも
- 送料:無料
- 価格:
- 品質:
- 日数:
| タイプ | 個別 |
|---|---|
| クリーニング工程 | 全工程を明記 |
| 取扱ブランド | ハイブランド多数 |
| 最短納期 | 1ヶ月 |
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 追加料金がかかりづらい 取扱ブランドが十分 再仕上無料 | 色補正が11,000円とやや高め |
入口の料金こそ高いのですが追加料金がかかりづらいのがリナビスの特徴。シミ抜きや軽微なカビ抜き、ほつれ修理といったサービスは無料。ブランドや素材(革の種類)による追加料金もなし。クリーニング工程はすべて明記されており取扱ブランドも十分。事前に問い合わせすることである程度の見積もりが可能。明細が来てびっくり、なんていう心配もありません。保証も再仕上無料サービスがついている、と隙がありません。16,000円でトップコンディションに戻してくれるのがリナビス。もちろん送料も無料です。定期的にキャンペーンも行っており、特に初回利用ならクーポンがついてくることも多いためお得に利用できる可能性が高まります
キレイナ
キレイナ
- レザーコート: 15,400円
- 色補正:5,500円
- シミ処理: 1,000円~
- カビ取り: 1,650円~
- 送料:2,200円(11,000円以上の利用で無料)
- 価格:
- 品質:
- 日数:
| タイプ | 個別 |
|---|---|
| クリーニング工程 | 乾燥・仕上げについての記載なし |
| 取扱ブランド | ハイブランド多数 |
| 最短納期 | 1ヶ月 |
| メリット | デメリット |
|---|---|
| テレビ出演実績あり クリーニングのビフォーアフター実績を多数掲載 ハイブランドを得意とする高級クリーニング | 入口の料金が高く、各種処理でも料金がプラスされるため高額になりやすい |
品質面では乾燥・仕上げについての言及がありませんが、それを補ってあまりある事例集の豊富さがキレイナの特徴。革衣類については近年値下げされ、以前より利用しやすくなっています。オプションの料金もカビ取りや色補正など細かく明記されていますので、いくらかかるのかイメージしやすくなっています。それでも不安な方は、テレビで紹介された動画がYOUTUBEの公式チャンネルに記載されていますので貼っておきますね。23分ほどの長い動画ですので、革のクリーニングだけを観たい方は18分くらいから見ていただくと良いと思います
イーピュア(プレミアムクリーニング)
イーピュア
- レザーコート: 9,000円
- 色補正:要見積り
- シミ抜き:無料
- カビ取り:要見積り
- 送料:3,000円(10,000円以上の利用で無料)
- 価格:
- 品質:
- スピード:
| タイプ | 個別 |
|---|---|
| クリーニング工程 | 全工程を明記 |
| 取扱ブランド | 記載なし |
| 最短納期 | 1ヶ月 |
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 全額返金保証つき 写真での概算見積り可能 静岡県の中堅チェーン店が運営する安心感 | 公式の情報が少ないためいくらかかりそうか計算しづらい 取扱ブランドの記載なし |
このお店の最大の特徴は「全額返金保証」です。革コートですと10,000円近くクリーニング料金を支払うわけですが、仕上がりに満足がいかないとがっかりしますよね。そんなときでも安心なのがイーピュアです。また、多くのお店では実地検品が必要で洋服を送る必要があるのですが、イーピュアでは写真での概算見積もりが可能。リナビス同様に明細が来てびっくり、なんていうことがありません。今なら初回特典も強力で、「初回利用なら最大20%OFF+1,000円OFFクーポン2枚」(2025年10月時点の情報です。最新の情報は公式でご確認ください)です。クリーニング料金がかさみがちな革コートにはうれしい割引ですね。イーピュアにはいくつかコースがありますが、革コートは「プレミアムクリーニング」を選択ください。
まとめ
どの業者も強み弱みがありますが、総合力で一歩抜けていると感じるのがリナビス。
大切な革ジャン・革コートのメンテナンスならリナビスがおすすめです。
革コートのメンテナンス方法


まず最初に基本的なメンテナンス方法をご紹介します。そのあと革のプロが推奨するメンテ方法をお話しますね。
革コートの基本的なメンテナンス方法


近年は洗える革ジャンや革コートが登場するなど手入れが簡単になっている革衣類ですが、洗濯機などで水洗いすると革の風合いが失われてしまう原因になります。
革は汚れがしみ込みづらい素材のため、多少の汚れであれば革用のクリーナーを使い布で拭くことで表面を綺麗にできます。
その後、革用のトリートメントで革に栄養補給をすればケアとして十分でしょう。
布で拭いただけでは取れなかった細かな汚れは、歯ブラシなどのブラシで掻き出すことで十分に取り除くことが出来ます。
また、革衣類の厄介な汚れのひとつにカビがあります。
カビがついてしまった場合ですが、軽度のカビであればシャンプーを入れた水につけ置き洗いすることでおおむね落とすことが出来ます。
干すときは洗濯ネットに入れて洗濯機で脱水させた後、ハンガーに吊るして陰干しします。少し乾いたところでシワを伸ばすと綺麗に干すことが出来るでしょう。
乾いたら革用のトリートメントで栄養補給をしてあげることも忘れてはなりません。
プロのメンテナンス方法


次にプロのメンテナンス方法をご紹介します。先ほどご紹介した「革水」のメンテナンス方法が参考になるかと思います。
ポイントは、
- 着たら汚れやホコリをブラシで落とす
- 風通しのよい場所に保管する
- 毎日着ない。休ませてあげる
- カビに気をつける
- たまにはサプリで栄養を
本革のメンテナンスは、とにかく手間がかかります。
ですが面倒がらず丁寧にメンテナンスすることをオススメします。そうすることで、いつまでもお気に入りの風合いのレザーでお出かけすることができると思いますよ。


まとめ
革コートをクリーニングに出すにあたって、もっとも気になる料金相場についてお話してきました。
合皮はおおむね2,700円、本革だと14,000円と、だいたい4.5~5倍ほど開きがあります。
また、本革は各種オプションで金額が跳ね上がりがち。そういった事態を避けるためにも、おすすめの業者も参考にしてみてくださいね。




