- 雨を弾いてくれたら便利そう
- 汚れ防止になると聞いた気がする
- とりあえず高い服には付けておくか
もし、このような理由でオプションを付けているなら、大切なお金をドブに捨てているのと同じです。
クリーニング業界の不都合な真実です。
効果のない加工にお金を払うのは、もう終わりにしましょう。

本記事では、独自に調査したクリーニング業者39社のデータと、2026年の最新PFAS(有機フッ素化合物)規制に基づき、あなたの服とお金を守るための「正しい撥水加工の選び方」を徹底解説します。
正しい知識を持てば、無駄な出費が減るだけではありません。
子供が泥んこ遊びをしても、予洗いなしで洗濯機に入れるだけで汚れが落ちる。
さらに、家族4人分のアウターでパンパンになったクローゼットが、保管サービス活用で嘘のようにスッキリ片付く。
結論から申し上げます。
日常着はスルーし、「キレイナ」や「クリーニングパンダ」のような「熱処理技術(ヒートアクティベーション)」を持つ業者に、資産価値のあるダウンやコートだけを依頼してください。
それが、2026年における最も賢い衣類の守り方です。
最初におさえておきたい「撥水」と「防水」の違い


「撥水加工をしておけば、大雨でも傘がいらなくなる」そう思っていませんか。
残念ながら、それは大きな間違いです。
1. 防水(Waterproof):ビニール合羽(カッパ)


「防水」とは、生地の隙間を完全に膜で埋めることです。
- 仕組み:物理的に穴を塞ぐ
- メリット:水を一切通さない
- デメリット:空気や湿気も通さないため、内部が強烈に蒸れる
ビニールのレインコートを着て歩くと、外は濡れていなくても、中が汗でびしょ濡れになります。
これが「防水」です。
2. 撥水(Water Repellent):ダウン・スーツ
「撥水」とは、繊維の一本一本をコーティングすることです。
- 仕組み:繊維の表面に突起を作り、水を玉にして転がす。
- メリット:繊維の隙間は空いているため、空気を通し、蒸れない。
- デメリット:強い圧力がかかると、水が隙間から侵入する。
蒸れずに快適さを保ちつつ、雨や雪を弾く。



高い技術が必要なのは間違いなく「撥水」の方です。
クレームが多い「お尻が濡れた」の物理的原因
「撥水加工をしたのに、ベンチに座ったらお尻が濡れた!」クリーニング店で最も多いクレームの一つです。
しかし、これは加工の失敗ではありません。
撥水加工は、あくまで「表面張力」で水を弾いているに過ぎません。
圧力がかかれば、水は繊維の隙間から容赦なく侵入します。
数値を比較すると、その限界は明らかです。
| 状況 | かかる圧力(耐水圧) | 撥水加工の限界 | 結果 |
|---|---|---|---|
| 小雨に打たれる | 約 500mm | 耐えられる | 弾く |
| 体重75kgの人が座る | 約 2,000mm | 耐えられない | 染みる |
| 濡れた地面に膝をつく | 約 11,000mm | 論外 | 即座に染みる |
小雨程度なら弾きますが、体重がかかる「お尻」や、リュックの肩紐が食い込む「肩」は、物理的に水が侵入します。
これを防ぐには「防水(カッパ)」を着るしかありません。
- 多少の雨なら手で払えば落ちる
- 飲み物をこぼしても、すぐ拭けばシミにならない
この程度の期待値を持つことが、ストレスなくサービスを利用する秘訣です。
次章では、なぜ「市販のスプレー」や「安いクリーニング店の加工」では意味がないのか。
その核心となる「熱の科学」について解説します。
市販スプレーではダメな理由!クリーニング撥水加工の 決定的な「熱」の科学


「ドラッグストアで500円のスプレーを買えば十分では?」
この疑問に対する答えは、明確にNoです。
少し専門的な話になりますが、ここを知っておくと「なぜ汚れが落ちやすくなるのか」の理由がハッキリ分かります。
撥水の正体は「分子の剣山」


撥水剤の成分(フッ素やシリコン)は、顕微鏡レベルで見ると細長い分子構造をしています。
この分子が、繊維の表面に対して垂直に立ち並ぶことで「剣山」のような構造を作り、水を支えて弾きます。
この「分子を立たせる」工程こそが、撥水加工の命です。
スプレー(常温)は「分子が寝ている」
市販のスプレーを吹きかけただけでは、撥水成分の分子は繊維の上で不規則に「寝転がった」状態です。
剣山が倒れていては、水を支えることはできません。
その結果、以下の問題が起きます。
- すぐに染みる:水を弾く力が弱い。
- すぐに落ちる:摩擦ではがれ落ちる。
「出かける前にスプレーしたのに、駅に着く頃には濡れていた」という経験の原因はここにあります。
プロ(高温乾燥)は「熱で分子を整列させる」
本物のクリーニング店では、薬剤を塗布した後、乾燥機やトンネルフィニッシャーを用いて60℃〜80℃以上の熱を加えます。
熱エネルギーを与えられると、分子は活発に動き出し、最も安定する「垂直に立った状態」へと自らを整列(配向)させます。
この「熱処理」を経て初めて、強固な撥水被膜が完成します。
「撥水加工で一番大事なのは、実は乾燥なんです。熱をしっかり加えないと、性能は半分も出ません」



「熱処理なき撥水」は、画竜点睛を欠く未完成品と言わざるを得ません。
主婦必見!「汚れ防止」という本当のメリット
ここまでの話を聞いて、「私は雨の日に高級な服を着ないから関係ない」と思われたかもしれません。
しかし、撥水加工の真価は「家事の時短」にこそあります。
- 子供の泥汚れ:繊維の表面に乗っているだけなので、水洗いでサッと落ちる
- 食べこぼし:ミートソースやカレー、ジュースをこぼしても、繊維に染み込む前に拭き取れる
- 飲み会の粗相:ワインや醤油をこぼしても、ティッシュで吸い取ればセーフ
つまり、「ゴシゴシ予洗いする手間」をお金で解決できるということです。



週末の上履き洗いや、ワイシャツの襟汚れ格闘から解放される時間は、数千円以上の価値があります。
警告:DIYスプレーの3つの失敗リスク


1. 白化現象(服が粉を吹く)
実は、撥水剤には相性があります。
クリーニング店で「フッ素系」の加工がされている服の上から、成分の異なる市販の「シリコン系」スプレーをかけると、化学反応で白く濁る(白化する)ことがあります。
2. シミの焼き付き(輪ジミの定着)
目に見えない汚れが残ったままスプレーやアイロンがけをすると、汚れを繊維に焼き付けてしまいます。
プロは必ず「完全洗浄」で汚れを落としきってから加工するため、このリスクがありません。
3. 健康被害(肺のコーティング事故)
スプレーの微粒子を吸い込むと、肺胞がコーティングされ、酸素を取り込めなくなる「化学性肺炎」を引き起こす事故が毎年報告されています。
(参照:公益財団法人 日本中毒情報センター「防水スプレー」)
「安全コスト」と考えれば、プロへの依頼は決して高くありません。
2026年PFAS規制!クリーニングの撥水加工で油汚れを防ぐには業者選びが大切に


ここで、クリーニング業界を揺るがしている重大なニュースをお伝えせねばなりません。
2026年に向けて、世界的なPFAS(有機フッ素化合物)規制が加速しています。
これにより、撥水加工の常識が根底から覆されつつあります。
最強の撥水剤「フッ素」の終焉
これまで最強の撥水剤として使われてきた「フッ素樹脂(PFAS)」は、自然界で分解されにくく、人体への蓄積が懸念されるため、製造・使用の制限が進んでいます。
非フッ素剤の弱点は「油」
環境に優しい非フッ素剤ですが、致命的な弱点があります。
非フッ素剤の弱点は、「水は弾くが、油は弾かない」という点です。
フッ素は水も油も弾きましたが、非フッ素(シリコンや炭化水素系)は油となじみやすい性質を持ちます。
この変化は、私たちの衣服ケアに劇的なパラダイムシフトをもたらします。
子供のいる家庭を例にあげると、日常的に以下のようなことが起こります。
【新常識】汚れたら、すぐに洗う
これまでは「洗うと撥水が落ちるから、なるべく洗わない」というのがセオリーでした。
しかし、これからは逆です。
「汚れたらすぐに洗い、熱で復活させる」
これが唯一の正解になります。
付着した油汚れが「呼び水」となり、そこから水が染み込んできます。
もはや「撥水加工をしたから汚れない」という考えは捨ててください。



「こまめに洗って油を取り除き、熱処理で分子を立たせ続ける」ことだけが、機能を維持する手段です。
白い服やスーツを守る唯一の手段
「油を弾かないなら、もう撥水加工なんて意味がないのでは?」
そう思うのは早計です。 むしろ、非フッ素加工が油に弱いからこそ、これまでの「汚れるまで洗わない」という習慣を変える必要があります。
これからの時代は、以下の2つの目的で業者を使い分けるのが「正解」です。
- 日常の油分リセット(リネット等): 普段着るスーツや白衣は、皮脂がついたらすぐに洗い、油膜を取り除くことが最優先です。すぐ戻ってくる「早くて手軽な宅配クリーニング」をローテーションに組み込みましょう
- 失われた機能の復活(クリーニングパンダ等): シーズン終わりのコートやダウンは、洗浄だけでなく「強力な熱処理」で寝てしまった分子を叩き起こす必要があります。そのまま保管サービスを利用すれば、衣類にとって最良の環境で次シーズンを迎えることができます



営業回りでスーツを着る方や、白衣・ユニフォームを着る方にとって、「こまめな油分除去」と「定期的な熱処理」のサイクルを回すことが、衣服寿命を延ばす最良の方法になります。
価格別・洋服別にクリーニング撥水加工が必要か解説


- 結局、どの服につければいいの?
- ユニクロのダウンにもつけるべき?
この悩みを解決するために、独自の「20%ルール」を提唱します。
感情で判断せず、以下の数式でドライに決めてください。
例えば、撥水加工料が1,000円の場合、衣類の価値が5,000円以下なら不要です。
ここで言う「現在価値」とは、購入金額だけではありません。



「二度と手に入らないヴィンテージ価値」や「思い出の価値」を含みます。
替えの効かない一点物であれば、ユニクロであっても投資する価値は十分にあります。
このルールを前提に、洋服ごとの適性を診断しました。


撥水加工やるべき:★★★★★
ここに分類されるアイテムは、汚れ防止以上の「機能維持」や「寿命延長」のために必須です。
1. 高級ダウン(モンクレール・水沢ダウン等)
一度ペチャンコになったダウンを復活させるには、プロの大型タンブラーによる「叩きつけ効果」を伴う乾燥が必要です。
家庭での自然乾燥では、絡まりは解けません。



「濡らさないこと」が保温性を守る唯一の手段です。
2. シルク製品(ネクタイ・スカーフ)
シルクのフィブロイン繊維は、真水を吸うだけで「膨潤・収縮」を起こし、変形します。
雨ジミ(ウォータースポット)は、汚れではなく「繊維の変形」です。
変形そのものを防ぐために、事前に水を弾く必要があります。
3. スキーウェア・レインウェア
滑走中の風圧やリフト乗車時の摩擦は強烈です。
DIYのスプレー被膜は、半日滑れば摩擦で削げ落ちてしまいます。
4. 革靴・レザーバッグ
雨水が革の内部に浸透すると、内部に含まれる塩分や脂肪分が表面に浮き出て、白く粉を吹く「スピュー(塩ふき)」現象が起きます。



撥水加工で水の浸透自体をブロックすることは、単なる汚れ防止ではなく、革の健康維持に直結します。
撥水加工推奨:★★★★☆
ウールコート・カシミヤコート
ウールの表面にある鱗片(スケール)構造は、水を吸いやすい性質を持ちます。
撥水加工で過度な吸水を防ぐことで、生地の重くなるのを防ぎます。
重要な点は、撥水加工をしてもウール特有の「吸湿発熱」機能は損なわれないことです。



水滴は弾きますが、気体である水蒸気は通すため、暖かさは変わりません。
撥水加工不要:★☆☆☆☆
ニット・セーター
おすすめしません。
吸水性が落ちることで、汗を吸わなくなり「汗冷え」の原因にもなります。
撥水加工は論外:☆☆☆☆☆
インナー・タオル
「水を吸う」という道具の存在意義を全否定する行為です。
お金を払って機能をなくす必要はありません。
【コラム】ゴアテックスのメンテナンスに対する誤解について
アウトドアユーザーの中で以下の誤解があります。
- ゴアテックスは洗ってはいけない
- 撥水加工すると透湿性が落ちる
真実は逆です。
表面の撥水が落ちて生地が濡れると、表面に「水膜」ができます。
この水膜が蓋となり、ウェア内部の湿気が外に逃げられなくなります。
その結果、雨は通していないのに、自分の汗で内部結露(蒸れ)を起こし、濡れてしまうのです。



ゴアテックスの性能を維持するには、以下の3点を守りましょう。
- 専用洗剤で洗う:一般的な洗剤の残留成分は撥水を阻害します
- 熱処理をする:洗濯後は必ず乾燥機で熱を加え、撥水基を立たせてください
- プロに検品してもらう:ウェアの裏地に使われるポリウレタンやシームテープは、製造から3〜5年で加水分解(劣化)します。寿命を迎えたウェアに無理な熱処理を加えると崩壊します。プロの事前検品が不可欠です
クリーニング39社の撥水加工スペック比較



実際のところ、クリーニング各社の撥水加工の実力と料金はどうなの?ということで、39社のスペック表を記載しました。
評価項目
- 総合評価:料金評価と技術評価を総合した評価。技術評価に重きを置いています
- 料金評価:安い(1点)/普通(0.5点)/高い(0点)
- 料金:実際の料金を記載
- 技術評価:熱処理、油、技術優位性の合計点でランキング
- 熱処理:熱処理について記載(1点)/記載なし(0点)
- 油:油溶性の汚れ耐性について記載(1点)/記載なし(0点)
- 技術優位性:大きな優位性(2点)/優位性あり(1点)/優位性なし(0点)
- 1点ごと:パックタイプの場合、1点ごとに撥水加工オプションが付与できるか。〇(1点ごとに撥水加工付与可能)/×(パック単位でしか付与できない)
- 技術:技術に関する特記事項を簡潔に記載しています
※クリーニング各社の公式ページの情報をベースにしています
| 業者 | 正直なクリーニング屋 | クリーニングパンダ | 403 | リネット | キレイナ | せんたく便 | フランス屋 | HIRAISHIYA | そらのした | クリコム | TSUMUGU | ホワイト急便 | リアクア | ワードローブトリートメント | クリラボ | クリーニング東京 | 十兵衛 | セルホワイト | 洗濯倉庫 | ニック | リナビス | ホワイト宅配便 | モンクチュール | DEA | ノムラクリーニング | ポニークリーニング | ネクシー | イーピュア | カジタク | 美服パック | GiVu | クリーニングモンスター | プラスキューブ | フラットクリーニング | ヤマトヤクリーニング | ラクリ | モクリン | 白洋舎 | ココアラ |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 総合評価 | S | A | A | B | B | B | B | B | B | C | C | D | D | D | D | D | D | D | E | E | E | E | E | E | F | F | F | F | F | F | F | F | G | G | G | G | G | H | H |
| 料金評価 | 1.0 | 0.5 | 0.5 | 1.0 | 0.0 | 1.0 | 1.0 | 0.0 | 0.0 | 0.5 | 0.5 | 1.0 | 1.0 | 0.0 | 1.0 | 1.0 | 1.0 | 1.0 | 0.5 | 0.5 | 0.5 | 0.5 | 0.5 | 0.5 | 1.0 | 1.0 | 1.0 | 1.0 | 0.0 | 1.0 | 1.0 | 1.0 | 0.5 | 0.5 | 0.5 | 0.5 | 0.5 | 0.0 | 0.0 |
| 料金 | 550円/着 | 1,100円/着 | 495円~ | 660円 | 2,200円 | 440円/着 | 660円/着 | 3,700円 | クリーニング料金の33% | 無料(スキーウェアのみ) | 1,078円/着 | 小物:330円 洋服類:660円 | 550円 | 1,500円 | 550円/着 | 440円/着 | 495円/着 | 550円/着 スキーウェア無料 | 小物:500円 半身もの:880円 全身もの:1,100円 | ダウンは無料 通常は1,500円/着 | 1,100円/着 | 980円/着 | 1,100円/着 | 1,100円/着 | 通常:800円 小物:600円 | ネクタイ 220円 上着など:550円 コートなど:880円 | 700円 | 500円/着 | 2,200円 (その他4種オプション含む) | 550円/着 | 500円/着 | 642円/着 | 550円/着~1,650円/着 | 770円/着 | 1,210円/着 | 1,100円/着 | 1,100円/着 | 料金の50% | なし |
| 技術評価 | 3 | 3 | 3 | 2 | 3 | 2 | 2 | 3 | 3 | 2 | 2 | 1 | 1 | 2 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 熱処理 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 0 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 油 | 1 | 1 | 0 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 0 | 1 | 1 | 0 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 1 | 0 | 1 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 技術優位性 | 1 | 1 | 2 | 0 | 1 | 0 | 1 | 1 | 2 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 |
| 1点ごと | 〇 | 〇 | × | × | 〇 | 〇 | 〇 | × | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | △ | × | 〇 | × | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | 〇 | |||||||||||||||||
| 技術詳細 | ・ガード加工(樹脂加工) ・ウール・シルク・毛皮はNG(ネクタイはOK) | 動画で撥水加工についてしっかり解説 | ・化学品メーカーと共同開発。 ・JIS5等級(一般は2等級)。 | 素材・アイテムによる使い分け。動画あり | 1着あたりは安いがパック単位でしかつけられないのが難点 | UVカットもついている1着ごとのオプション付与不可 | 消防署認定65度の熱処理 | ・弾水コーディング。 ・アウトドア専門 ・動画多数 ・JIS L 1092テスト結果記載 | 超撥水効果 | 超撥水加工、できない衣類はガード加工と使い分け | ガード加工 | 微撥水 | 超撥水効果 | 1着あたりは安いがパック単位でしかつけられないのが難点 | 保管コースのみガード加工可能 | 通常 | 繊維の1本1本を撥水加工 | 手洗いダウンクリーニングのみ。通常パックでは付与不可 |
2026年1月時点の情報を記載しています。最新の情報は各社公式ページをご確認ください。
【目的別】失敗しない撥水加工つきクリーニング業者の選び方


39社を徹底調査した結果、自信を持っておすすめできる業者は以下の5つに絞られました。
それぞれの強みが明確に異なるため、目的に合わせて使い分けてください。
1. 【資産を守る:最高峰】キレイナ





こんな人におすすめ:モンクレール、タトラスなど「10万円超えの資産」を預けたい人。
- 強み:完全水洗い+個別カルテ作成
- 技術:看板(大手チェーン)に課金するのではなく、職人の「修復技術」に課金するというスタンスです
- 撥水加工料金:2,200円
一般的な機械洗いではなく、一点ごとの状態に合わせた水洗いを行うため、生地へのダメージが極限まで抑えられます。
検品後の連絡も非常に丁寧で、Web申し込みに不安があるシニア層でも安心して任せられます。
2. 【理論と利便性の最適解】クリーニングパンダ





こんな人におすすめ:家族全員の冬物をまとめて片付け、クローゼットを空っぽにしたい人。
- 強み:圧倒的な「熱処理」エビデンスと、巨大な集荷バッグ
- 技術:YouTubeで熱処理の重要性を啓蒙している通り、乾燥設備への投資は国内トップクラスです
- 撥水加工料金:1,100円/着
他社のバッグに入りきらない厚手のコートやダウンも、パンダなら15点以上余裕で入ります。
そして、子育て世帯に最強なのが「子供服は2点で1点カウント」というルール。
実質、子供服は半額(キッズ割)でクリーニングと保管ができる計算になります。
クリーニングパンダを利用すれば、春夏の半年間、クローゼットが劇的に広くなります。
3. 【技術の透明性が正直】正直なクリーニング屋(浜松白洋舎)





こんな人におすすめ:ブランド名よりも「実質的な技術」を重視する玄人。
- 強み:高温熱処理の徹底と、情報の透明性
- 注意:大手の「白洋舎(本家)」とは全くの別会社です。混同しないでください
- 撥水加工料金:550円/着
衣類によって加工できないものがある、と正直に記載されているのも好印象。
先にお話ししたとおり、ニットやセーターのようにガード加工が不要な洋服もあります。
4. 【ガチのアウトドア仕様】403(ヨンマルサン) / そらのした


- 403:JIS規格5級という数値的根拠を提示できる数少ない業者です。一般の撥水が2級程度であることを考えると、その差は歴然です。ただしJIS規格は水を弾く強度を測るもので、耐水圧や油については未記載です。汚れが気になる方は問い合わせてみましょう


出典:https://www.soranoshita.net/
- そらのした:「ゴワつきますが、弾きます」と明言するストイックさが売りです。お洒落着には不向きですが、命に関わる冬山装備やスキーウェアなら、この潔さが信頼の証です。動画も多数掲載されているため、利用前に視聴してみましょう



こんな人におすすめ:スキーウェア、登山用シェルを「ギア」として再生させたい人。
5. 【コスパと日常使い】DEA(デア) / リネット



こんな人におすすめ:日常のスーツやオフィスカジュアルをローテーションで回したい人。
撥水加工の効果が落ちてきたら? 自宅でできる「熱」の復活術


「せっかく加工したのに、1ヶ月で弾かなくなった…」そんな時も、諦めないでください。
実は、撥水効果が落ちる原因の多くは、薬剤が取れてしまったからではありません。
分子が寝ているだけなら、起こせばいいのです。
そう、ここでも「熱」がカギになります。
【重要】洗濯で撥水を壊さないために柔軟剤を使わないこと
メンテナンスの前に一つだけ警告です。撥水加工をした服を洗う際、「柔軟剤」は絶対に使わないでください。
柔軟剤は、繊維の表面を「親水性(水を吸いやすくする成分)」の膜で覆う性質があります。
洗う時は「柔軟剤なし」か、アウトドア専用洗剤を使いましょう。
撥水効果を復活させる「3つの熱処理」
自宅にある家電を使って、寝てしまった分子を再び「起立(配向)」させ、効果を復活させるテクニックをお話しします。
※必ず洗濯表示を確認し、「タンブラー乾燥OK」「アイロンOK」のマークがある場合のみ実施してください。
1. 乾燥機(最も効果的)
全体に均一に熱が加わるため、最も手軽で効果が高い方法です。



洗った後だけでなく、「弾きが悪くなったな」と感じた時に乾燥機にかけるだけで、驚くほど復活します。
2. ドライヤー(局所的な復活)
乾燥機に入れられない服や、肩口だけ復活させたい場合はドライヤーを使います。
近づけすぎると生地や縫い目(シームテープ)が溶けるリスクがあるため注意が必要です。
3. アイロン(最強の仕上げ)


当て布をして、「低温〜中温(120℃前後)」でサッとアイロンをかけます。
この時、スチームはOFFにしてください。
熱と適度な圧力により、分子がピシッと整列し、加工直後のような水弾きが戻ります。
効果持続の目安
- スキーウェア:ワンシーズン持ちます。
- スーツ・コート:毎日着る場合、摩擦で1〜2ヶ月で効果が薄れます。
頻繁に着る服ほど、月に一度の「熱メンテナンス」を取り入れることで、クリーニング代を節約しつつ効果を維持できます。
クリーニング店の撥水加工まとめ!撥水加工は魔法ではなく科学


撥水加工は、決して「濡れない魔法」ではありません。



熱力学に基づき、分子を整列させる「科学技術」です。
だからこそ、なんとなく選んではいけません。
最後に、賢い衣類ケアの要点をまとめます。
- 全ての服にかける必要はない:「20%ルール」でドライに判断する
- 日常着はこまめに洗う:油汚れを落とし、熱で復活させる
- 資産とギアはプロに頼む:熱処理設備のある「本物」を選ぶ
あなたのクローゼットにある大切な一着が、雨の日でもあなたを守ってくれる「頼れる相棒」に変わることを願っています。
編集部が厳選した「熱処理」推奨業者リスト
迷ったら、以下のリンクから各社の公式サイトをチェックしてみてください。
あなたの目的に合った「正解」が必ず見つかります。
以下の記事を参照してください。初心者向けに宅配クリーニングの解説をしています。





