大切なアンゴラのコートをクリーニングに出したい。でも、コートのクリーニング料金って高いし…。素材別に料金も取られそうだし、相場はどのくらいなのかしら。
そんな疑問にお答えするべく、主要クリーニング業者のクリーニング料金を比較しました。アンゴラニットのクリーニング料金は↓の記事を参考にしてみてくださいね。
セーターやニットをクリーニングに出すにあたって知っておきたい情報をぎゅっと凝縮。47社比較してわかった料金相場やおすすめの業者、クリーニング頻度や日数。注意点や洗濯とどっちが良い?などについてもお話ししています
アンゴラコートのクリーニング料金は?29社比較で相場を知ろう!
では、価格比較にまいりましょう!料金のソースは各業者の公式ページです。
「%」列に〇が入っている業者は、上質素材の追加料金がかかりません。「料金」には追加料金込のコートのクリーニング料金を記載しています。
「チェーン」列に〇が入っているのはチェーン店、「パック」列に〇が入っているのはパックタイプの業者です。
このサイトでは、5点7,500円のように点数ごとに料金が決まっている業者を「パックタイプ」と呼んでいます。この場合、1点あたり1,500円ですね。詰め放題って呼んでる業者もあります。逆にワイシャツ150円、コート2,000円のように衣類ごとに値段が変わる業者を「個別タイプ」と呼んで区別しています。お近くのクリーニング屋さんなんかもこのタイプですね。
大きな表になりますので、上位5社のみ表示し残りは折りたたんでおきますね。
業者 | 料金 | チェーン | パック | % | 追加料金 |
---|---|---|---|---|---|
せんたく便 | 1,021円 | ○ | 〇 | ||
ラクリ | 1,098円 | ○ | 〇 | ||
クリーニングモンスター | 1,100円 | ○ | 〇 | ||
ヤマトヤクリーニング | 1,140円 | ○ | 〇 | ||
リナビス | 1,175円 | ○ | 〇 |
全29社の平均価格は、2,473円。だいたい2,500円くらいが相場といえそうですね。
アンゴラはカシミヤと同じく上質素材です。そのため、上質素材による追加料金がかかる可能性があります。
「何%から上質素材料金がかかるの?」ですが、上の表の「%」列に記載の数値が追加料金の目安になります。
ホワイト急便や白洋舎なら1%から上質素材扱いになりますし、リネットですとアンゴラ30%以上のコートで追加料金が発生します。「%」列に〇が入っている業者は、上質素材の追加料金がかかりません。
上質素材のもう少し踏み込んだ話やオススメの業者についてはカシミヤの記事にまとめています。よろしければ↓の記事をご参照ください。
カシミヤのコートをクリーニングに出すにあたってもっとも気になる料金。29業者を比較し平均相場やどこが安いのかについてまとめています。注意点やおすすめの業者、クリーニング品質についても触れていますので参考にしてみてくださいね。
アンゴラコートでも、先ほどお話したとおり何%入っているかによって上質素材扱いにならないケースがあります。
上質素材にならないようでしたらウールコートと同じく一般的なコート扱いになり、ややお値段が安くなります。以下の記事もご参照くださいね。
コートはクリーニング代の高い洋服の一つです。頻繁にクリーニングに出す洋服ではありませんが、できれば安くクリーニングしたいところ。追加料金がかかりやすい洋服でもありますから、注意点もあわせて記載しています!
おすすめの業者は?
おすすめは「ラクリ」です。ラクリはおすすめポイントの多い業者なのですが、アンゴラコートに絞ってお話しをすると、
- 毛玉取り無料
- リアルファー無料
- 個別洗い
1.毛玉取り無料
アンゴラコートの悩みの一つに、毛が抜けてしまったり毛玉ができてしまったりといったことが挙げられます。
ラクリならクリーニング前後に毛玉取りをしてくれますので「帰ってきたコートに毛玉が残っていてがっかり」なんてことになりません。
今はいろんな業者がさまざまな無料サービスをしていますが、毛玉取りをしてくれる業者ってそんなに多くないんですよね。
ちなみに料金トップだったフランス屋も毛玉取りは対応していません。
2.リアルファー無料
フードや袖についているファー。フェイクファーは取扱業者多いのですが、リアルファーを取り扱ってくれる業者は少ないです。
ラクリは数少ない取扱業者の一つ。
フォックス、ラビット、ラクーンといったリアルファーつきのコートを着ているなら、ラクリいちおしです。
もちろんフェイクファーも無料です。
3.個別洗い
アンゴラコートは上品な風合いであるがゆえに、できれば他の人の衣類と一緒に洗ってほしくないですよね。
ラクリは個別洗いであり、他人の服と一緒に洗われません。
この価格帯で個別洗いをしてくれる業者は、なかなかないですね。
まとめ
アンゴラコートのクリーニングに絞ってお話をすると、ラクリの魅力は上記3点です。
もちろん、宅配クリーニングで標準になりつつある「無料シミ抜き」「再仕上無料」「上質素材や装飾品の追加料金なし」などの無料サービスはついています。
以上の理由からおすすめはラクリ。
そもそもアンゴラってどんなモノ?
アンゴラはアンゴラウサギの毛を使用して織った布を指します。同じアンゴラでもアンゴラ山羊の毛はモヘヤですね。
アンゴラ100%のコートはそれほど多くなく、ウールやナイロンなどの素材と混ぜて利用するのが一般的ですね。クリーニング的には、アンゴラが30%以上含まれるコートを上質素材として料金を加算することが多いです。
アンゴラは、軽くて手触りが滑らかで柔らかいのが特徴ですが、ウールなど普通のコートと同じように洗ってしまうと毛落ちなどを起こしてしまい風合いが変わってしまうことがあります。
そのため、上質素材として他の洋服と分けてクリーニングをする必要があるんですね。パックタイプのクリーニングの場合は、料金に変更はありません。
ですが、個別タイプのクリーニング業者ですと予想していたよりも料金がかかってびっくりする、なんていうことが起こってしまいますのでご注意を。
アンゴラコートのお手入れ方法は?
アンゴラは動物繊維のため、
- 毛玉ができやすい
- 毛が抜けやすい
- ダニ・カビなどの標的になりやすい
という特徴があります。そのため、それぞれに対して対策をしてあげる必要があります。そうすることで、長く着続けることができるんですね。
対策としては、
- 毛玉ができたらハサミや毛玉取りでこまめに取ってあげる
- 一日着たら一日休ませてあげるなど、毎日着るのをさける。ブラッシングしすぎない
- 適度なブラッシングでほこりや食べこぼしなどを取ってあげる。クローゼットに殺虫剤・除湿剤を置いてあげる
結構、大変ですね(笑)。ですが、日々の努力で長く着続けられるかが決まってきます。大切な洋服だからこそ、こまめにケアして長く着てあげたいですね。
アンゴラって洗濯できる?方法は??
洗濯できます、が、オススメしません(笑)。理由は難しいから、ですね。
動物繊維の中でも難しいとされる、カシミヤ・アンゴラ・シルクのニットの洗濯についてお話ししています。実際に洗濯された方の体験談も記載していますので参考にしてみてくださいね。
詳しくは↑の記事を参照いただくとして、ぶっちゃけ面倒です。また、私が洗濯したのはニット。コートだとさらに難易度が上がります。コートはお値段も高いですしね…。
日々のお手入れだけでも大変なアンゴラのコート。洗濯がいかに大変かは想像できると思います。
「経験してみたい」「もう着ないからダメ元で」という理由でしたら洗濯されてみるのも良いかと思います。が、クリーニング代がもったいないから洗濯、というのはオススメできません。
クリーニング代は先ほど見て頂いた通り、業者を選べばそこまで高くないです。
洗濯の大変さとダメにしてしまったときの精神的ダメージを考えると、アンゴラのコートはクリーニング一択なんじゃないかなあ、と思いますよ。
コートをクリーニングするにあたっておさえておきたい料金相場など7つのポイントと、クリーニング頻度や洗濯方法、クリーニング前後の注意点といった8つの豆知識をとりまとめています。コートクリーニングの前に参考にしてみてくださいね。