ダッフルコートをクリーニングに持っていったら断られちゃったんだけど!他所に持っていったら料金いっぱい取られたんだけど!
なんていう経験はありませんか?
ダウンジャケットなどに比べるとシンプルでクリーニング料金がかからないイメージですが、実はダッフルコートは追加料金が発生しやすい衣類のひとつ。
この記事では、ダッフルコートをクリーニングに出す際の注意点や料金相場、おすすめの業者についてお話していきます。
ダッフルコートで追加料金が発生しやすいのはなぜ?
ダッフルコートの代名詞ともいえる留め具。これが追加料金発生の大きな要因ですね。
留め具が「一部革素材」扱いになってしまい、クリーニング料金を引き上げてしまいます。手持ちのダッフルコートを例にあげますと、
品質表示タグの真ん中あたりに「レザー 牛革」という表示があるのがわかります。これが留め具の素材であり、一部革素材です。追加料金が発生したり業者によってはクリーニングを断られてしまうわけです。
留め具以外にも追加料金が発生しやすいものの例として「リネット」の追加料金を記載しますと、
- 留め具:+220円
- 上質素材(カシミヤ・シルク・合皮など)30%以上:+220円
- 付属ライナー:+220円
- カフス毛皮:+5,500円
と、結構なお値段かかります。チェーン店の多くはコースが変わりますね。
ちなみに、ダッフルコートのトグルというと木のトグルを麻ひもで留めたタイプもあります。この場合は一部革素材ではなくスパンコールやレースと同じく装飾品扱いになると思います。
おおむねカシミヤなど上質素材を使用したコートと同等の値段になると思いますので、以下の記事をご参照ください。
カシミヤのコートをクリーニングに出すにあたってもっとも気になる料金。29業者を比較し平均相場やどこが安いのかについてまとめています。注意点やおすすめの業者、クリーニング品質についても触れていますので参考にしてみてくださいね。
この記事では、留め具がいわゆる「水牛角」である一部革素材のダッフルコートについて料金比較をします。
クリーニング料金を11社で比較
では、全11業者の料金比較にまいりましょう。
「チェーン」列に〇が入っているのはチェーン店、「パック」列に〇が入っているのはパックタイプの業者です。
このサイトでは、5点7,500円のように点数ごとに料金が決まっている業者を「パックタイプ」と呼んでいます。この場合、1点あたり1,500円ですね。詰め放題って呼んでる業者もあります。逆にワイシャツ150円、コート2,000円のように衣類ごとに値段が変わる業者を「個別タイプ」と呼んで区別しています。お近くのクリーニング屋さんなんかもこのタイプですね。
業者 | 料金 | チェーン | パック |
---|---|---|---|
ラクリ | 1,024円 | ○ | |
ホワイト急便 | 1,560円 | ○ | |
スワロークリーニング | 1,672円 | ○ | |
ランドリーバスケット | 1,760円 | ○ | |
プラスキューブ | 1,777円 | ○ | |
ネクシー | 2,200円 | ||
リネット | 2,420円 | ||
白洋舎 | 4,950円 | ○ | |
キレイナ | 7,700円 | ||
ワードローブトリートメント | 7,810円 | ||
リナビス(ブランド) | 16,000円 | ○ |
全11社の平均価格は、4,385円。
高級クリーニングである「キレイナ」「ワードローブトリートメント」「リナビス」を除いた8社の平均価格は2,166円。
だいたい2,200円くらいが一般的な相場といえそうですね。
ちなみにホワイト急便と白洋舎は公式に記載されていませんでしたので、問い合わせをしてみました。
- ホワイト急便:コートと同じ値段でクリーニングするが、留め具が固くなったり割れたりする可能性があることを了承してもらう
- 白洋舎:素材別コースになる
とのことでした。このあたりはお店によると思いますので、お近くのお店に問い合わせるか、モノを持ち込むのが確実かと思います。
料金表の補足
改めて料金を見ますと、パックタイプが優秀ですね。
パックタイプというと「リナビス」が優秀だったのですが、現在は通常パックでの取扱不可。皮革・ブランドコースでの取扱に。
料金が跳ね上がっていますので、2019年まで利用されていた方はご注意ください。リナビスを利用されていた方には「ラクリ」がおすすめです。
個別タイプですと「ホワイト急便」が優秀です。5点以上クリーニングされるならパックタイプ。そんなにクリーニングに出したいモノがない!という方は個別タイプですね。
個別タイプを利用される際は、コートにかかりがちな追加料金について確認されることをオススメします。下手するとクリーニング代が倍くらいになっちゃいますので。
コートをクリーニングするにあたっておさえておきたい料金相場など7つのポイントと、クリーニング頻度や洗濯方法、クリーニング前後の注意点といった8つの豆知識をとりまとめています。コートクリーニングの前に参考にしてみてくださいね。
クリーニングするならオススメは?
おすすめは「ラクリ」です。
コース | 1点あたり価格 | 合計金額 |
---|---|---|
5点 | 1,656円 | 8,280円 |
10点 | 1,098円 | 10,980円 |
20点 | 1,024円 | 20,480円 |
5点(保管) | 1,996円 | 9,980円 |
10点(保管) | 1,348円 | 13,480円 |
20点(保管) | 1,199円 | 23,980円 |
ラクリはおすすめポイントの多い業者なのですが、ダッフルコートに限定するとポイントは以下の3点。
- 一部革素材取扱可能
- 保管サービス対応
- 個別洗い
1.一部革素材取扱可能
まず、ネックとなるトグルについて。ラクリは一部革素材取扱がOKである旨を公式に明記しています。
- 衣類の一部に本革が使われている衣類のクリーニングは可能ですか?
- 一部に本革が使われているお洋服に関しは問題なく取扱い可能です。(10cm×5㎝程度までクリーニング可)
大きな範囲に革が付いている場合はクリーニング不可になる場合がありますが、ご希望があれば外注にてご対応させて頂くことは可能です。引用元: ラクリ:よくある質問
10cmがイメージしづらければ官製はがきをイメージしてみてください。官製はがきの横幅がピタリ10cmです。
割と大きな範囲まで取り扱ってもらえることがわかると思います。トグルであれば基本的に問題ないでしょう。
2.保管サービス対応
ダッフルコートをクリーニングに出すタイミングとしてもっとも多いのが、衣替えではないでしょうか。
秋冬と頑張ってくれたコートを春先にクリーニングに出す。
できればそのまま次のシーズンまで預かってもらいたいですね。そうすることで夏の湿気やカビにおびえることがありませんし、なによりクローゼットに余裕ができます。
ラクリは通常クリーニングだけでなく保管にも対応しています。
コースが変わりますが、おおむね1点あたり+200円~400円。それでも十分なコスパなのがラクリの良いところですね。
3.個別洗い
この価格帯にしては珍しく個別洗いです。つまり、他人の洋服と一緒に洗われません。
まとめ
ダッフルコートに絞って、ラクリがおすすめな理由をお話ししてきました。
以下のようなサービスもしっかり対応していますのでご安心を。
- シミ抜き無料
- 付属品の追加料金なし(ファーならフェイクだけでなくリアルもOK)
- ボタン修理・毛玉取りなど無料
- 再仕上無料
- 全員がクリーニング師の品質の高さ
以上の理由からおすすめはラクリ。クリーニング待ちの大切な衣類もまとめてクリーニングすると、お得に利用できますよ。
おまけ~ブランドもののダッフルコートをクリーニングするなら?
ダッフルコートの人気ブランドは、男女共通なようでして。「グローバーオール」「オールドイングランド」「マッキントッシュ」「バーバリー」「モンゴメリー」このあたりが人気ですね。ちなみに管理人はポールスミス大好きっ子です。アールニューボールドも大好物です。
結構なお値段しちゃいますから、クリーニングでダメになっちゃったりするとショックでかいですよね…。何度か経験あります…。留め具破損や生地が毛羽立っちゃったり…。
そんな心配をしなくて良い、安心して任せられるオススメの業者は実は先にお話しした「ラクリ」だったりします。
ラクリは日常的にブランド衣類を扱っているため安心して任せることができます。ただ、
- 絶対に失敗したくない!
- 革の色がコートに移ってしまった…
- 黒ずみや黄ばみをキレイにしたい
- 色焼けしてしまった…なんとかもとに戻したい
といった思いがあるようでしたら「キレイナ」も検討してみましょう。
ダッフルコートにまつわる注意点や豆知識
水牛角トグルは紐が切れやすいのはなぜ?
「雑にあつかってるわけではないのに紐が切れた」「紐の表面がはがれてシマシマになってきた」なんていう経験はありませんか?私はあります(笑)。
原因は、紐が本革ではなく合皮だったため。
合皮はポリウレタンコーディングがされており、寿命は製造時から2~3年と言われています。製造時から2~3年なので、下手をすると半年くらいで革の表面がボロボロになることも。
これは「紐を付け替える」くらいしか対処法がありません。合皮についてはクリーニング店でできることも少なく、優秀なクリーニング店に断られた場合、たいていが紐が原因によるものですね。
本革の革紐は楽天やアマゾンでも売ってますので、裁縫が得意な方ならご自身で、そうでなければ周りの人にお願いして付け替えてもらうのがベストでしょう。
いないようでしたら「ダッフルコート 修理 トグル 近く」で検索すれば、近くのお直し屋さんが出てくると思います。使い込むほど味が出てくる本革のほうが、やっぱり愛着わきますよね。
意外と知らない?ダッフルコートを保管できるクリーニング店は少ない
次に、保管サービスを利用するにあたって注意点として知っていただきたいことをお話しますね。
「ダッフルコートをクリーニング保管サービスに出したところ、そのまま返却されてしまった」っていうのは実はよくあるお話です。ダッフルコートの留め具である「一部革素材」。コレがネックになるんですね。
なぜかといいますと、長期間保管した場合、品質の保証ができないから。
そのため、保管サービスを受け付けてくれる業者って結構限られてくるんです。紐が本革か合皮かに関わらずNGになります。
有名どころでNGなのは、
他の業者でも「クリーニングはOKだけど保管はNG」という業者、多いです。受け付けてくれるのは、
- ラクリ
- リナビス(クリーニングなし保管のみ)
- ネクシー(Nescy Season)
- プラスキューブ
ネクシーは公式上ではNGになっているのですが、電話確認したところ「大丈夫です」との回答でした。このあたりの融通が利くのがネクシーの良いところ。ただNescy Seasonを利用される際は、事前に電話確認されると確実かと思います。仮にも公式上ではNGですので。。。
他の業者を利用される場合も、事前に電話確認されると良いでしょう。保管サービスは基本的にパックタイプのため、そのまま返却されてしまうと1点分の料金がもったいないですからね。
まとめ
水牛角トグルのダッフルコートのクリーニング料金は、だいたい2,200円くらい。毎回クリーニングに出せるほど安いお値段ではありませんので、日々のケアもしっかりとしましょう。
また、革紐の調子が悪いな、と思ったらおそらく合皮です。なるべく本革に付け替えたいところですね。