
ダッフルコートをクリーニングに出すと断られてしまうケースがあります。断られないまでも想像以上の料金を取られてしまうことも。
一見シンプルに見えますが、ダッフルコートは追加料金が発生しやすい衣類のひとつ。原因の多くはトグル(胸元の留め具)です。
トグルの素材によってダッフルコートのクリーニング料金は大きく変わります。
この記事では、ダッフルコートをクリーニングに出す際の注意点や料金相場、おすすめの業者についてお話ししていきます。
ダッフルコートのクリーニングで追加料金が発生しやすいのはなぜ?


大きく分けると
- トグル
- トグル以外
この2種類に分かれます。まずはトグルについてお話ししますね。
1.トグルの追加料金
冒頭でもお話ししましたがダッフルコートの代名詞ともいえるトグル。これが追加料金発生の大きな要因です。



もっとも注意すべきは水牛角などの「本革」です。次点で「合皮」。それ以外の素材でも追加料金は発生します。
本革トグルの追加料金
トグルが本革の場合「一部革素材」扱いになり、クリーニング料金を大幅に引き上げてしまいます。手持ちのダッフルコートを例にあげますと、


品質表示タグの真ん中あたりに「レザー 牛革」という表示があるのがわかります。これがトグルの素材であり、一部革素材です。大きな追加料金が発生したり業者によってはクリーニングを断られてしまいます。
代表的なクリーニング業者のクリーニング料金をロングコートと本革トグルのダッフルコートで比較しますと、
| 業者 | ロングコート | ダッフルコート |
|---|---|---|
| ノムラクリーニング | 1,820円 | 8,360円 |
| リネット | 2,290円 | 8,800円 |
| リナビス | 1,490円(※) | 16,000円 |
大幅に料金が上がっていることがわかります。本革トグルは年を重ねるごとに味が出るのが売りですが、クリーニング料金は高くなりがちということをおさえておきましょう。
合皮トグルの追加料金



本革トグルの次に注意が必要なのは合皮トグルです。ポリウレタンが使用されているトグルですね。
ポリウレタンの問題点は「製造から3年ほどで寿命をむかえる」ということ。販売からではなく「製造から」というところがポイントです。
見た目では劣化具合がわかりづらいことも多く、1回のクリーニングで駄目になってしまうことも。そのため、ポリウレタンを名指しで取扱除外とする業者が増えています。取扱除外としないまでも、賠償基準の対象外とする業者は多いです。
ポリウレタンが使われているかどうかの見分け方は、品質タグを見て
- 皮革部分:牛革/合成皮革(※)
- 附属部分:合成皮革
- タブ部分:合成皮革
のように、合成皮革の文字があれば合皮が使用されています。



※合皮にはさまざまな呼び方や種類があり、人工皮革・ポリウレタン・塩化ビニール・PU・PVCと書かれている場合も合皮扱いになりますので注意です。
合皮は取扱不可の業者でなければ適切なクリーニングをしてくれると思いますが、それでも駄目になってしまう可能性はあります。少なくともクリーニング前に写真を撮って自衛しておきましょう。
本革・合皮以外のトグル
木製やプラスチック・金属のトグルの場合も追加料金が発生する可能性があります。装飾品扱いとなり、宅配クリーニング大手のリネットですと+220円。チェーン店では下手をするとコースが変わり1.5倍~2倍の料金がかかることも。
お近くのお店でクリーニングする場合は、手間はかかりますが事前に確認しておくと安心ですね。



では、次にトグル以外の発生しやすい追加料金を見ていきましょう。
2.トグル以外の追加料金
トグル以外は一般的なコートと注意点は同じです。詳細は以下の記事を参考にしてください。


追加料金の例として「リネット」の追加料金を記載しますと、
- 上質素材30%以上:+220円
- 付属ライナー:+220円
- カフス毛皮:+5,500円



上質素材はカシミヤやアンゴラといったクリーニングに手間がかかる素材を指します。先にお話しした合皮(ポリウレタン)も上質素材に含まれます。
近所のお店でクリーニングする際は、トグルのときと同様に素材やライナー、フードやカフスの装飾の有無を伝えておくと想定料金との差異がなくなります。
ダッフルコートのクリーニング料金を31社で比較


では、全14業者の料金比較に参りましょう。「本革」タブにはトグルが本革のクリーニング料金、「合皮」タブにはトグルが合皮のクリーニング料金を載せています。



合皮が大丈夫な業者なら木製・プラスチックのトグルもクリーニングできますので、本革以外のトグルの方は「合皮」タブのクリーニング料金を参考にしてみてください。
料金が安い順に並べています。大きな表になりますので、上位10社のみ表示し、残りは折りたたんでいます。用途に合わせてソートやページ送りをご利用ください。
「チェーン」列に〇が入っているのはチェーン店、「パック」列に〇が入っているのはパックタイプの業者です。



このサイトでは、5点7,500円、10点10,000円のように点数で料金が決まっている業者を「パックタイプ」と呼んでいます。
逆に、ワイシャツ150円、コート2,000円のように洋服の種類によって値段が変わる業者を「単品タイプ」と呼んで区別しています。
料金は税込です。またパックタイプはコースによって1点あたりの料金が異なりますので、一つの目安として10点パック(モクリンのみ10点パックがないため14点パック)の1点あたり料金を記載しています。
料金はなるべく更新するようにしていますが、最新の情報は公式ページをご参照ください。
本革トグルのダッフルコートクリーニング14社の平均価格は10,252円。
本革でないトグルのダッフルコートクリーニング全31社の平均価格は、2,507円。



トグルが本革の場合は10,000円、そうでない場合は2,500円くらいが相場といえそうです。
以前はパックタイプでも本革トグルを取り扱ってくれる業者が複数あったのですが、今は「プラスキューブ」のみです。公式に記載されていない業者には電話で確認をしていますが、プラスキューブ以外はいずれも取扱除外か単品クリーニングになり料金が跳ね上がるとの回答でした。
本革トグルの場合、トグルを取り外すことができるなら外してからクリーニングに出すことで大幅に料金をカットできます。戻ってから縫い付ける手間はありますが、その価値があるくらい料金差があることをおさえておきましょう。
ダッフルコートをクリーニングするならおすすめは?
【本革トグルもOK】プラスキューブ
プラスキューブ
- 5点:11,000円(1点あたり2,200円)
- 10点:20,900円(1点あたり2,090円)
- 15点:29,700円(1点あたり1,980円)
- 20点:37,400円(1点あたり1,870円)
- 送料:無料
- 保管:330円/点
- 価格:
- 品質:
- 日数:
| タイプ | パック |
|---|---|
| 日数 | 3日~ (※素材や装飾品による) |
| 上質素材 | 無料 |
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 個別洗い 静止乾燥 手仕上げ | 保管が有料 |
本革トグルのダッフルコートをクリーニングするなら、おすすめは「プラスキューブ」。
管理人が知る限り、一部革素材をパックタイプで取り扱うことができるのは「プラスキューブ」のみです。点数による価格差が少ないため少量から利用しやすいのも高ポイント。加えて、この価格帯で、
- 個別洗い:(他人の洋服と一緒に洗われない)
- 静止乾燥メイン:トグルや洋服へのダメージは最小限に
- 手仕上げ:コートの風合いを損なわないために必須です
ダッフルコートは生地が分厚く重いため、長年着ていると重力で肩が伸びたり、全体的にダレてきます。プラスキューブは、アパレルメーカーが使う「ドイツ・ホフマン社製」の仕上げ機で、「立体成形」を行います。本革トグルでなくても、シルエットが気になり始めた方におすすめです。
ただし「洗濯表示オール×![]()
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ハイブランドや本革トグルのダッフルコートは上位コースであるキューブプレミアム推奨:2,805円/着~です。それでもこのコスパの高さ。まさにダッフルコートの救世主的存在です。
本革トグルなら「DEA」
DEA
- アウター: 1,540円
- 一部革素材追加料金: +2,200円
- 送料:1,650円(地域による)(14,000円以上の利用で無料)
- 価格:
- 品質:
- 日数:
| タイプ | 個別/パック |
|---|---|
| 最短納期 | 2~3週間 |
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 本革トグルの追加料金が安い ウェディングドレスなど難衣類を得意とする技術力の高さ 自前で革・毛皮クリーニングの工場を持っている | 日数がかかる |
次点でおすすめなのは「DEA」です。一部革素材の追加料金がおさえられており、他社と比較すると格安でクリーニングできます。安いだけでなく、皮革素材はもちろんのこと、毛皮やオイルドコートにも対応できる技術力の高さが売りです。送料がおさえられているため送料無料の条件を満たさなくても利用しやすいのもポイント。難点は日数がかかること。なるべく余裕をもってクリーニングに出したいですね。
本革以外の緊急メンテなら「ネクシー」
ネクシー
- ハーフコート: 2,150円
- ロングコート: 2,530円
- 5点: 8,800円(1点あたり1,760円)
- 10点: 10,800円(1点あたり1,080円)
- 15点: 14,800円(1点あたり987円)
- 送料(単品):2,400円(7,800円以上の利用で無料)
送料(パック):無料
- 価格:
- 品質:
- 日数:
| タイプ | 個別/パック |
|---|---|
| 最短納期 | 5日 |
| 上質素材 | 無料 |
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 装飾品や素材で追加料金がない メディア露出の多い「洗濯ハカセ」が運営している安心感 パックタイプを含めコスパが高い | 単品だと送料がネックになり、利用しづらい |
次におすすめするのは「ネクシー」です。本革には対応していませんが、本革以外のダッフルコートを単品で出したい時に便利な業者です。素材や装飾品の追加料金なし、全品手仕上げ、とお洒落な服に優しい業者です。ネックになるのは送料で、2,200円かかってしまう(7,800円以上の利用で無料)のが難点です。できれば往復送料が1,200円になる5,000円以上の利用を目指すか、パックタイプのコスパが高い(送料無料)ため、5点パックの利用を検討されると良いでしょう。
ダッフルコートクリーニングのFAQ


- ダッフルコートの水牛角トグルの紐が切れやすいのはなぜ?
-
トグル自体が本革でも紐が合皮コーティングされている場合があります。合皮の寿命は製造から3年ほどであり、寿命がくると切れやすくなります。
- ダッフルコートは保管を断られるって本当?
-
トグルが本革や合皮の場合は断られることがあります。クリーニングでは取り扱っていても長期保管するとなると品質の保証ができないからですね。
代表的な宅配クリーニング業者で本革・合皮トグルが駄目なのは
- リナビス
- カジタク
- ホワイト急便(宅配)
- セルホワイト
取扱可否は変わる可能性がありますので、不安なようでしたら電話やメール、LINEなどで確認しましょう。
プラスチックや木製のトグルであれば、ダッフルコートをクリーニングできる業者なら問題なく保管してくれます。
- ハイブランドのダッフルコートはどこでクリーニングするのが良い?
-
ポールスミスやグローバーオール、バーバリーといったハイブランドも、クリーニングするならおすすめに記載した業者を推します。いずれの業者も日常的にハイブランドを扱っており高級衣類の取扱に長けています。
酷いシミやカビ、汚れなどがついてしまった場合は、ワンランク上の高級クリーニングを利用するのもおすすめです。ご紹介した中では、キレイナ・ワードローブトリートメントが高い技術を持っています。
ただしその分お値段かさみますので洋服に対する思い入れと財布との相談になります。
まとめ


本革トグルのダッフルコートのクリーニング料金はおおむね10,000円くらい、トグルが本革以外のダッフルコートはおおむね2,500円くらいが料金相場です。



着るたびにクリーニングに出せるほど安くないため、日々のケアをしっかりとしたいですね。




